14/01/06 21:34:03.33
◆「靖国ではなく、南京に行くべき」 中国が仕掛ける反日歴史工作
~「南京事件」を考える(前篇)~
平成25年も押し詰まった昨日(12/26)、安倍首相が靖国神社を参拝した。
第一次政権時の「痛恨の極み」から7年、内外のあらゆる政治的要素を勘案したうえでの
参拝だったと思われる。予想どおり、中国、韓国からは激しい反発の声明が出された。
中国の王毅外相は、日本の木寺昌人駐中国大使を呼び、「国際正義への公然たる挑発だ。
(日本側が緊張関係を激化させるなら)中国側も最後まで相手をする」という、
物々しい表現とともに、対抗措置もにおわせた。
が、むしろ筆者が注目したのは、その後の会見で出た秦剛報道局長の次の発言である。
「安倍首相がアジアの隣国との関係改善を願うなら、靖国神社ではなく、南京大虐殺記念館に
行くべきだ。歴史を直視する勇気がなく、戦後の国際秩序に公然と挑戦しておいて、自由や民主、
世界平和と繁栄への責任を語る資格があるのか」
靖国神社の「カウンター」として、中国側は「南京虐殺記念館」をもち出してきた。
折しも師走12月、76年前(1937年)に南京陥落があった時期でもある。
秦剛報道局長の発言に“触発”されて勇気を奮うわけではないが、せっかくの機会なので、
本稿ではいわゆる「南京事件」にまつわる歴史の「事実」をいま一度、直視し論考してみようと思う。
さらに、中国と韓国が連携して現在、北米で進めている「反日歴史工作」、
とくに新手の「南京虐殺工作」との関連で今般の総理の靖国参拝を考えてみたい。
■果たして南京で「虐殺」はあったのか?
よく知る読者の方々にとっては退屈な復習となろうが、まずは「南京事件」に関して、
事実とともにポイントとなるべき点を挙げていくこととする。
中国側はくだんの記念館で、「日本軍は南京入城後、2カ月にわたり、
30万もの人が虐殺した」と宣伝している。
一方、東京裁判の判決文では、「日本軍が占領してから最初の6週間に
南京とその周辺で殺害された一般人と捕虜の総数は20万以上」とした。
しかし、この南京での「大虐殺」は、現場をしかと見た人、つまり証言の信憑性が検証され、
正当性が裏付けられた目撃者というものが一人も存在しない。
これは、「南京」を論じる際の最も重要なポイントで、はじめに押さえておく必要がある。
2カ月にわたって何十万もの人が虐殺されたという「世紀の大事件」であるにもかかわらず
目撃者ゼロ。こんなことがあり得るのだろうか。
しかも不思議なことに、この目撃者ゼロという重大なことに、
日本のマスメディアは触れようとしない。
そのためか、南京で虐殺はあったものと頭から信じ込んでしまっている日本人が少なくない。
思えば、筆者が小学生だった70年代の日中国交樹立から、80年代の日中友好ムード最高潮の
時期には、朝日新聞を中心にした日本メディア、そこに登場する「進歩的文化人」たち、さらには
学校の先生らまでもが揃って「南京で日本軍は何十万もの中国人を殺した。だから、中国に対して
どんなに謝っても足らない。日中友好のため日本は真摯に謝罪し続けなければならない」と
盛んに言っていた。
当時の言説の影響がいまも抜けない日本人がいまの50代以上には多い。
とはいえ近年は、多くの日本のメディアが、「南京事件については諸説ある」とは書くようになった。
しかし、この「諸説」とは、殺された人数について見解が分かれるという意味だ。
30万人が殺されたという中国の説、東京裁判での20万以上説、もっと少なく10万人という説、
4万人説などがあるのだが、すべて「虐殺はあった」という前提に立った説ばかりである。
WEDGE Infinity(ウェッジ) 2013年12月27日(Fri)
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