【神奈川新聞】社会思想・政治学者の白井聡「在日韓国・朝鮮人への嫌韓デモ、敗戦認められぬ従米日本人の差別意識だ」[01/01]at NEWS4PLUS
【神奈川新聞】社会思想・政治学者の白井聡「在日韓国・朝鮮人への嫌韓デモ、敗戦認められぬ従米日本人の差別意識だ」[01/01] - 暇つぶし2ch1:帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★
14/01/01 13:47:06.73
(前略)
戦後、日本人は敗戦を実感せずに生きてきた。
もちろん1945年8月の段階では、そこら中が焼け野原で、
負けは誰の目にも明らかでしたが、復興し、経済成長を遂げた。V字回復です。

70年代以降、戦勝国であるソ連や中国と比べて生活水準にはっきりと差が出て、
どちらが敗戦国か分からなくなった。むしろ「負けてよかった」
という意識を日本人は持ち続けてきたのではないでしょうか。

そのとき、日本の支配層が引いておいた「伏線」が見事に生きてきた。
8月15日は「敗戦の日」ではなく「終戦の日」です。なぜこの日か。
連合国に対してポツダム宣言を受け入れると通知した14日でも、ミズーリ号の上で降伏文書にサインした9月2日でもよかったのに。

終戦の日は用意周到に誘導されたのです。8月15日は、死者が帰ってくるお盆に当たる。
普通の死者と戦争の死者を一緒にして、戦争が天災のようなものになった。
開戦の判断や降伏のタイミングなど、もっと合理的な政治判断があれば避けられた犠牲があいまいにされた。

玉音放送だってそう。「降伏」とか「敗戦」といった言葉が出てこない。玉音放送で国家による
「敗戦のごまかしプロジェクト」は始まり、経済成長によって完成した。
では、なぜ敗戦を否認してきたか。戦前の指導者層の権力を戦後も温存するためです。

普通に考えれば、「なんでまたあいつらが偉そうな顔をしているんだ」という話。
でも、そもそも負けていないなら誰も責任を取る必要はない。

敗戦の否認を可能にしたのは冷戦構造です。米国としては、
日本が社会主義陣営に走らないよう、豊かになってもらわなければならなかった。
米国にべったりと従属して冷戦の最前線を台湾や朝鮮半島に押しつけ、
日本は平和と繁栄を享受してきた。この戦後のレジーム(体制)を僕は「永続敗戦」と呼んでいます。
冷戦が終わってこのレジームは崩れたはずでした。でもしがみついてきた。
(中略)
それでも敗戦の否認は今も続いています。在日コリアンの排斥を主張する
ヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)にも、明瞭に表れている。

大日本帝国においては朝鮮人は二級市民扱いされ、半ば公然と差別していい対象だった。
敗戦の結果、同等の基本的人権を持つ存在として尊重することになった。
それを、現実に差別的発言をすることで「本当は負けてない」という気分になれる。敗戦を認めずに済む。

怖いのは、現に声高に叫ぶ彼らは少数者だが、実はマジョリティーということ。
だって戦後の日本人は敗戦を否認してきたじゃないですか。
その歴史意識を非常に極端に煮詰めた、僕たちの自画像なんです。
アジアとの関係がうまくいかないのは、米国の後ろ盾を前提に付き合おうとするからです。

×  ×
◆しらい・さとし 1977年、東京都生まれ。文化学園大学助教。専攻は社会思想・政治学。
近著に「永続敗戦論-戦後日本の核心」(atプラス叢書04)。

全文は
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)


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