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第2次政権発足から1年を迎えた26日、安倍晋三首相が靖国神社(東京・九段北)を参拝した。
「首相として当然」「反日感情が高まらないか」―。県民の意見は参拝への評価と、
中韓両国とのさらなる関係悪化への懸念に分かれた。県内在住の中国人や韓国人の間には、戸惑いや反発が広がった。
静岡市清水区のサービス業男性(26)は「戦争犠牲者を祭っているのだから、参拝は問題ない」
と理解を示した。清水町柿田の呉服店経営男性(43)も「一国の首相として当然」と評価した。
沼津市戸田、旅館経営女性(52)は7年前の小泉純一郎首相(当時)の参拝を振り返った。
「あの時も、中韓両国からの観光客が減ったとは感じなかった」。ビジネスへの影響は限定的とみる。
ただ、今回の参拝で中韓との緊張が一層高まるとの懸念は強い。
父親を戦争で失った磐田市富士見町の無職男性(70)は「遺族としては喜ばしい」としながらも、
「中韓の反日感情が強まることは間違いない。話し合いの場を持ち、歴史認識の差を埋める努力を」
と求める。浜松市中区の団体職員(33)も冷え込みが続く両国との外交の停滞を心配した。
県内に住む中国人や韓国人は動揺や反発を隠せない。
静岡市を中心に活動する中国交流会の男性幹部(40)は
「非常に残念。両国の友好が深まれば、民間交流も活発になるのに」と肩を落とす。
同市駿河区の中国語講師(61)も「日本人は亡くなった人の罪を問わないが、
中国人にとっては、A級戦犯を祭る神社への参拝は戦犯の罪を許すことを意味する」と主張する。
「宗教観の違いを理解し、物事を荒立てるような行動は互いに慎むべき」と歩み寄りを求めた。
ソウル出身の静岡大女子留学生(20)は「反発を招くと分かっていて参拝するのは失礼だ」と批判した。
安倍晋三首相の靖国神社参拝を受け、川勝平太知事は26日、県庁で報道陣の取材に応じた。世界中の
戦没者が祭られているとされる鎮霊社も参拝した首相の行動に理解を示した。
川勝知事は、天皇陛下が米自治領サイパン訪問時に日米を問わず犠牲者を慰霊されたと説明し、
「敵、味方なく、亡くなられた人の魂を鎮めるのが日本の鎮魂の形。
それは、かつて戦った者同士を祭る靖国神社の形にも示されている」と指摘した。
県が中国浙江省などと進める地域外交への影響に関しては「中央政府とは一線を画し、
友好的互恵互助でやっている。われわれの姿勢は変わりない」と述べた。
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