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安倍晋三首相の靖国参拝は、兵庫県内にも波紋を広げた。
今年３月末に解散した県傷痍（しょうい）軍人会の役員だった水田政雄さん（９２）＝神戸市中央区＝は
「国のために犠牲になった人たちのためにお参りするのは当然だ。むしろ遅かったくらい」と強調。
朝来市の農業男性（６３）は「職務として行くのであれば、内閣の同意が必要だとは思う」と前置きし、
「民主主義の世の中である以上、信条について批判される筋合いはない」と語った。
一方、「民間交流に水を差す行為」と非難するのは、
尼崎市内で喫茶店を経営する在日朝鮮人２世の金成日（キム・ソンイル）さん（６２）。
特定秘密保護法の制定など安倍政権の強硬な姿勢に危うさを感じるといい、
「なぜ世論や隣国の反発を招く方向に進むのか」と声を落とした。
太平洋戦争中に亡くなった韓国・朝鮮人の無縁仏が眠る「相生平和記念碑」を守る会の
金清一会長（６９）＝相生市＝も「この時期に参拝する必要があったのか。
最近は安倍首相の強引さが目立っている」と指摘した。
神戸学生青年センターの飛田（ひだ）雄一館長（６３）は「安倍政権は、
戦前の日本をほうふつとさせる危険な方向にかじを切っているように思える。
Ａ級戦犯をまつる靖国神社に参拝し、それでアジアの平和が実現できるのか」と批判した。
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