【日経ビジネス】天動説で四面楚歌に陥った韓国 保守系紙も相次ぎ朴槿恵の外交を批判(鈴置 高史)[12/17]at NEWS4PLUS
【日経ビジネス】天動説で四面楚歌に陥った韓国 保守系紙も相次ぎ朴槿恵の外交を批判(鈴置 高史)[12/17] - 暇つぶし2ch1:帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★
13/12/17 01:10:16.25
「天動説で四面楚歌に陥った」―。韓国では保守系紙までが外交批判に乗り出した。
しかし朴槿恵大統領は動じる風もない。北朝鮮の政変で米国の助けが大いに必要になりそうというのに。

韓国の現状を「四面楚歌」と評したのは中央日報のカン・ヨンジン論説委員だ。
「荒波の東アジア―楚の歌が聞こえないのか」(11月29日)で以下のように書いた(注1)。

・米国は中国包囲網に加われと圧迫を加えてくる。
中国も韓国の最大交易国であることをさりげなく示しながら、立場をわきまえて振る舞えと言う。
・米日と中国との間で動きがとれなくなっている韓国を、北朝鮮は陰湿に嘲笑う感じだ。
日本もそんな韓国の苦境を苦笑する雰囲気だ。韓国は四面楚歌の境遇にある。

「四面楚歌」とは大げさな―と思う日本人も多いだろう。確かに日韓関係は国交樹立以来、最悪だ。
しかし韓国は、米国や中国とは表面的にはさほど関係が悪化しているわけではない。
双方から踏み絵を迫られ始めたに過ぎない。

韓国人のこのしょげ振りは、少し前までの異様な高揚感の反動だ。
「我が国は米中双方と極めて良好な関係を築いた。
両大国の力を使って日本を思う存分に叩いている」と韓国人は信じていた。
要は米中間での二股外交なのだが、韓国紙のネット版の書き込み欄には
「外交の天才、我らが朴槿恵大統領!」という称賛と「韓国に逆らう日本はもう終わりだ」との快哉とがあふれた。

風向きが一気に変わったのは10月2日、米国が日本の集団的自衛権行使容認に賛成してからだ。
韓国は自分が反対しているのだから米国は「行使容認」に反対するはず、と思い込んでいた。
その思惑が大きく外れたため、韓国では米国に対する不信感や「中国と同盟しよう」との声が噴出した。

しかし、次第にメディアの矛先は韓国政府の外交政策に向いた。
初めに朴槿恵大統領に対する厳しい批判記事を載せたのは、左派のキョンヒャン新聞だった。
セミョン大学のイ・ボンス・ジャーナリズムスクール大学院長が寄せた記事
「青瓦台(大統領府)記者たちは死んだ、民主主義とともに」(11月7日)がそれだ。
“御用メディア”の報道姿勢を批判する長い記事だが、外交に関する部分の要旨は以下だ。

・朴槿恵大統領は就任以来、国内記者とは一度も会見したことがない、という珍記録を持っている。
・(大統領の訪欧に同行した記者たちは)朴槿恵大統領がどこかへ行くごとに
「雨が上がり、陽がかんかんと照った」とか、「朴槿恵大統領のファッションに世界が魅惑された」と書いた。
・(記者たちは)大統領に会うこともできず、
広報首席にも悪く見られないか戦々恐々としながら、大統領の美談と成果だけを報じているのだ。

普通の韓国人なら「雨が上がり、陽がかんかんと照った」というくだりで、
独裁者の登場を瑞祥とともに描く北朝鮮メディアを思い出すことだろう。

この新聞批判が記者たちに衝撃を与えたのかもしれない。
その後、保守系メディアにも朴槿恵外交を批判する記事が載り始めた。

朝鮮日報の姜天錫(カン・チョンソク)主筆が書いた「世界は大韓民国を中心に回らない」(11月23日)は、
朴槿恵政権の二股外交の危うさを率直に指摘した。
サブ見出しは「同盟は利益も負担も分かち合ってこそ」と
「この国の政治家たちは非現実的な色眼鏡を外し、世界を直視する時」の2本。記事の中のハイライトは以下だ。

・北朝鮮という問題児が隣にいる韓国の選択は、最強国の米国ほど自由ではない。
島国の日本のように竹を割るごとく二者択一するのも難しい。
・「韓米同盟」と「韓中友好」の間で、どう均衡をとるかは国を挙げて知恵を絞り、手探りするしかない。
・その過程では「統一ムードが熟せば、韓国は『米韓同盟縮小』と『統一への中国の支援』を取引するだろう」
というブレジンスキー元・米大統領安全保障補佐官の言葉が、個人的な疑念ではないことを常に念頭に置くべきだ。
・「世界は大韓民国を中心に回っている」と信じるのは危険千万で、何の根拠もない。「政治的天動説」に過ぎない。

(続く)

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