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▲高嶋伸欣(たかしま のぶよし)琉球大名誉教授
「日本人たちは相変らず太平洋戦争の真実を正しく知らずにいます。これを社会に広く知らしめる
必要があります。」
1945年12月8日勃発した太平洋戦争はどのように始まったのだろうか?山本五十六提督率いる
聨合艦隊の真珠湾攻撃を思い出しやすいがこれは半分の真実にすぎない。高嶋伸欣(たかしま
のぶよし, 71)琉球大名誉教授は6日、<ハンギョレ>とのインタビューで戦争が初めて始まった場所
は当時、英国領だったマレーシアのコタキナバルと力を込めて語った。
東南アジア資源確保のためマレー半島を占領しなければならなかった日本軍が先にそこの英国
軍空軍基地を破壊し本隊の上陸を助けるためだ。日本の見解では真珠湾攻撃が始まったのは明
け方3時20分だが、コタキナバル攻撃はそれより55分早い2時25分だった。これを強調するの
は何か意味があるのだろうか。
高嶋教授は「真珠湾ではなくコタキナバルに注目することによって太平洋戦争に対する理解が深
まる」と話した。日本右翼や靖国神社の戦争博物館の遊就館は、太平洋戦争を日本がアジアを代
表して西欧の侵略に対抗した聖戦だと主張している。その中でしばしば登場するのが真珠湾攻撃
の神話だ。しかし、事実はそうではないというのが高嶋教授の説明だ。
彼は「日本がコタキナバルを攻撃したのは米国が日本の中国侵略を牽制するために石油など資
源輸出を禁止したためだ。それなら日本はなぜ資源が不足したのか。中国と戦争を行えば簡単に
勝てると考えたが、アジア民衆の強力な抵抗にぶつかって中日戦争が長期化したからだ。このよ
うな点を想起すれば、太平洋戦争の本質はアジア民衆に対する侵略戦争であったことを知ること
が出来る」と話した。
彼が強調するのは41年12月8日、半日間行われた‘日-タイ戦争’だ。その1年前の40年6
月、日本はタイと5年間中立と不可侵条項を入れた‘日-タイ友好和親条約’を締結する。しかし、
日本がこれを無視してタイ領土を侵し、半日で数百人の死傷者を出す激しい戦争が起きる。以後、
日本政府はタイ政府を武力で威しタイ領内の無事通過を認めさせた。
高嶋教授は「日本は真珠湾攻撃の時、宣戦布告だけ遅らせたのではなく、他国と結んだ条約を一
方的に破る戦争犯罪も犯した」として「当時、日本軍の司令官は天皇であったため天皇の戦争責
任論が出ることを恐れた日本政府が戦後、このような内容を徹底的に隠すことになる」と話した。
高嶋教授は68年から30年間、高校の社会科教師を勤めた後、96年から琉球大に移って歴史を
教えてきた。教授は「日本が侵略と植民支配を通じてアジア周辺国家に被害を与えたという村山
談話の精神を生かすためには日本人たちが間違えているこのような常識を正す必要がある」と指
摘した。
彼が属する「村山談話を継承し発展させる会」は新年1月19日、明治大で村山談話の歴史的意
義を強調する初めての研究集会を始める予定だ。
東京/キル・ユンヒョン特派員
ソース:ハンギョレ新聞(韓国語) 「日、太平洋戦争本質分かってこそ真の反省」
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