【朝日新聞/社説】黒人・白人を共存させたマンデラ氏逝く。なぜ日本人と在日韓国・朝鮮人は共生できず嫌韓デモに至るのか★8[12/08]at NEWS4PLUS
【朝日新聞/社説】黒人・白人を共存させたマンデラ氏逝く。なぜ日本人と在日韓国・朝鮮人は共生できず嫌韓デモに至るのか★8[12/08] - 暇つぶし2ch1:帰って来た仕事コナカッタ元声優φ ★
13/12/09 08:52:37.55
世の中から理不尽な差別をなくすには、抑圧する側の権力を奪うだけでは不十分だ。
抑圧する側と抑圧される側が歩み寄り、信頼と和解を礎に共生の道を切り開く。
それを欠いた民主政治は本物ではない。

南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏は、そんな哲学を貫いた人だった。
確かに、真の自由社会をもたらすものは、排他ではなく、共存の思想であろう。
日本と世界に通じる教訓がそこにある。

南アのアパルトヘイト(人種隔離)は、少数派の白人を優遇し、多数派の黒人を差別した。
その撤廃に生涯を捧げたマンデラ氏は、白人追放と黒人支配を求めたわけではない。
1964年の法廷で終身刑を言い渡される前にこう語った。

「すべての人びとが手を取りあい、対等の機会を与えられ、共存する。
民主的で自由な社会を理想に抱き続けてきました。もし必要なら、この理想のために命を投げ出す覚悟です」

今から見れば、だれもが共感できる考え方だ。だが、白人政権がこれを認め、
制度の撤廃に動きはじめたのは、国際社会に抗議と制裁の動きが広がった1990年代になってからだ。

マンデラ氏の監獄生活は27年に及んだ。やっとの解放後、
デクラーク大統領に制度の完全撤廃をもとめる一方で、
黒人支配への白人の心配を打ち消し、全国民の和解を訴えかけた。
暴動が減り、大統領が過去を謝罪した背景には、そんなマンデラ氏の誠実さがあった。

暗殺や盗聴など黒人への迫害行為を告白し、被害者の許しを得る真実和解委員会も、
マンデラ氏の哲学がもたらしたものといえるだろう。
加害と被害の過去から来る心のわだかまりを解く。そのうえで未来を共有する関係を築く。
歴史の傷が政治も世論も支配しがちな世界のなかで、希少な国家再建モデルを示した。

いまも世界に紛争は絶えず、不信の政治が横行している。
中東、アフリカ、アジアなど各地で内戦や分断が続いている。

日本社会も例外ではない。歴史の曲折をへて同じ国に暮らす在日コリアンに向けられるヘイトスピーチ。
思想をたがえる人たち同士のネット空間での争い。
地球も国も街もますます狭くなるときに、不寛容が政治や社会を侵食しているのはなぜか。

冷酷な人種差別と長い苦難の中にあってなお、共生の真理を見抜いたマンデラ氏の生涯は、
そんな今の時代だからこそ、いっそう輝きを増している。

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スレが立った時刻:2013/12/08(日) 14:24:26.89


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