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特定秘密保護法案を問う(13):映画監督・作家の森達也さん、集団化加速する日本、もっと絶望した方がいい
-法案反対を訴えてきたのに、自身のホームページで
「実のところ意識のどこかで、もう通しちゃえば? 半ば本気でそう思っている自分がいる」と書いた。
「シニカルすぎるかなと思うけれど、2割くらいは本音です」
-その真意は。
「絶対に通してはいけないと思っています。でも、日本人はもっと絶望した方がいい。
ドイツは改憲の際に国民投票を必要としない。理由をドイツ人に聞くと、『自分たちを信頼していないからだ』と。
かつて世界でもっとも民主的といわれたワイマール憲法を掲げながら、ナチスを選択してしまった。
彼らは自分たちに絶望し、その力量を見限ったわけです」
-集団の熱狂が判断を誤らせた。それは日本も同じだったはずです。
「でも、僕らは戦後一度も絶望していない。その背景には優越思想がある。
アジアではナンバーワン、中国や朝鮮とは違う。そういう意識があったからこそ、戦後復興も高度経済成長もあった。
しかし、いまやGDP(国内総生産)は中国に抜かれ、抜き返すことはないでしょう。
国土も資源の豊富さも全然違うんだから当然。でもいまも差別意識が残っているから認めることができない。
その軋(きし)みが、在日コリアンの排斥を主張するヘイトスピーチ(憎悪表現)などに表れていると思います」
(続く)
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