13/10/31 23:27:35.25
10月末、韓国のテレビでは興味深い映像が流された。
岩礁に完全武装の兵士が映り、空には戦闘ヘリコプター、海には武装した船舶が映っている。
これは韓国軍が10月25日に実施したトクト防衛演習の様子だ。この日、韓国では「トクトの日」とされていた。
日韓関係に詳しくないロシア人であれば、どこか遠くにある東洋の一角で両国共に領有権を主張している島があるのだ、
ぐらいの印象を受けるだろう。演習の規模や兵士の重武装を見る限り、問題はかなり緊迫ようだ、
軍事衝突がいつ起こっても不思議ではない、と。
しかしこのような認識は現実からは程遠い。確かに日本と韓国の間にはトクトをめぐる問題がある。
ただ、1952年以来、島が韓国の実効支配下にあるという事実はゆるぎないものだ。
韓国軍が多少なりとも継続的に駐留してきたわけだ。
つまり、日本が支配していたよりも長期間にわたって、すでに韓国が支配している。
それにもかかわらず、日本政府は領有権を主張する声明を定期的に出すことで、
国内的な政治ポイントを稼ぎ続けてきた。日本政府には韓国の実効支配を本気で脅かすつもりはない。
もしそのようなつもりがあったとしても、現実的にそのような力はないだろう。
そのような状況の下で、韓国が日本の声明にいちいち激しく反応することは、
韓国自身にとってむしろ害の多い行動だと言える。海外の多くの反応は、韓国が望んでいるようなものではない。
韓国の強硬な反応は、あたかも実際に領土問題が存在しているような印象を与えるし、
韓国の実効支配の根拠に疑問あり、というような感じをうけるからだ。
おそらくより賢明な対応策としては、日本政府の声明を一切無視することだろう。
少なくとも、在東京韓国大使館の三等書記官あたりが自国の立場を伝えるぐらいでいい。
トクトをめぐる問題など原則的に存在しない、という立場をとることのほうが韓国としては賢明なのだ。
すくなくとも海外からの反応は大きく変わるだろう。しかし韓国にはそうするだけの忍耐はないようだ。
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