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大手建設会社のサムスンエンジニアリングは第3四半期の営業損益が7468億ウォン(約
689億円)の大幅な赤字となった。同社は第1、第2四半期にも合計で3085億ウォン(約
284億円)の赤字を出しており、今期の累積赤字は1兆ウォンを超えた。同社の営業損失の
大半は、アラブ首長国連邦(UAE)の石油精製プラントとサウジアラビアのガスプロジェ
クトなど中東地域のプラント建設事業で生じた。
GS建設もUAEの石油精製プラント拡張事業を受注したところ、今年第1、第2四半期
の営業損益が合計6946億ウォン(約641億円)に達したのに続き、第3四半期も赤字が見
込まれている。SK建設、大宇建設など他の建設大手も海外プラント事業で大幅減益や赤字
となっている。1980年代に中東市場に相次いで進出した韓国の住宅建設業者が安値受注競
争を繰り広げ、共倒れしたさまを見ているようだ。
今回の大手建設会社の危機も企業自らが招いたものだ。2008年の金融危機で韓国国内の
建設景気が低迷するや、建設各社は活路を見いだすため、大挙して海外市場に参入した。
その結果、2009年から11年の3年間で1800億ドル(約17兆6000億円)の海外工事を
受注する成果を上げたが、その過程で韓国企業同士がダンピング受注競争を繰り広げるこ
とが多かった。建設各社は収益性を判断するのではなく、工事を受注することにばかりこ
だわったため、予定価格の半額にも満たない価格で落札した工事も数多くあるという。そ
の後遺症に今苦しんでいる格好だ。
海外建設事業の損失は、既に受注した工事が全て完成するまで増え続けることになる。
建設会社はそれぞれ支出を引き締め、できるだけ被害を減らすべきだが、破綻建設会社を
整理する作業もこれ以上先送りできなくなった。中長期的には建設業界が施工中心から脱
却し、開発事業に関する計画、資金調達、完成後の施設運営まで総合管理できるように、
競争力を高める方策を探らなければならない。さもないと、建設各社が過当競争で墓穴を
掘る慢性病を治すことはできない。
ソース:朝鮮日報日本語版<【社説】海外ダンピング受注で共倒れする韓国の建設業界>
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