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写真: 昨年の「韓国商品展示商談会」の様子。日韓関係の緊張が続く中でも開催が続く＝大阪市中央区
韓国の中小企業が出展する商談会が１６日、大阪市内で開幕する。安倍晋三政権の経済政策
「アベノミクス」などに伴う円安ウォン高で韓国の輸出企業には逆風が吹き、島根県の竹島をめぐる
日韓関係の緊張は続くが、両国は互いに重要な貿易相手だ。特に在日韓国人が多く、韓国に“近い”
大阪での関係強化への取り組みには期待も大きい。
商談会は平成１９年に始まり今回で７回目となる「韓国商品展示商談会」。大阪市中央区の
「マイドームおおさか」で１７日までの２日間、開かれる。韓国から冷凍食品の「永豊物産」や、機能性
美容せっけんの「茶山生活化学」、幼児用品の「ＢＡＳＴＯＳ Ｔ＆Ｃ」など、さまざまな分野の中小企業
約６０社が参加する。
主催する韓国貿易協会は、「厳選された優良中小企業が参加し、一層洗練された商品を展示する。
新たなビジネスチャンスとして活用してほしい」とアピール。出展企業関係者も期待を寄せている。
高い技術力と低価格を売り物にする韓国企業は、通貨安を背景に快進撃を続けてきたが、経済環境の
変調に危機感を強めている。韓国企画財政部はことし４月、「世界経済の回復が遅れ円安傾向が相当
期間続けば、輸出と成長の減速、競争力の低下、中小企業の被害などが憂慮される」と指摘した。
２０１２年の韓国の輸出総額は前年比１・３％減と３年ぶりに減少。同年の日本の韓国からの輸入額は
２・４％増だったが、１３年１～８月で前年同期比１２・５％減の約２３８億ドル（約２兆３４７０億円）と
急落した。韓国にとって日本は貿易総額で中国に次ぐ２位の重要な国であるだけに影響は大きい。
一方、日本にとって韓国は貿易総額で中国、米国に次ぐ第３位。だが、１～８月の韓国向け輸出は
６・６％減の約３８７億ドルとなった。輸出が経済成長を先導する構図の日本にとり、ライバルとはいえ韓
国の失速はマイナス要素にもなる。
大阪は鶴橋界（かい）隈（わい）に「コリアタウン」が形成されるなど古くから韓国のビジネスが展開されている
地域。それだけに同商談会に参加してきた韓国企業関係者は、日韓関係の緊張も冷静に受け止めており
「政治と経済は別だ」と話している。
msn産経ニュース: 2013.10.12 22:53
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