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最近、東アジア文化の未来の主導権をめぐり漢字文化圏の韓国、中国、日本の水面下の競争が
尋常でない。韓国は先祖の東夷文化が中国に主導権を渡した後、近代以前まで大陸に源を発し
た文化を土着化することに心血を注ぐ一方、それをまた日本に伝える架け橋の役割を果たした。
仏教・儒教文化がそうだったし、他に絵画・陶磁文化もそうだった。
18世紀以後、西欧の近代文明が東アジアにどっと入ってきて日本は文化の授受方向逆転に成功
した。米国との太平洋戦争に敗れ大東亜共栄圏の構築には失敗したが、また朝鮮戦争を踏み台
に再起に成功した。日本の崩壊で光復した韓国は日本が消化した西欧文明を自ら消化して近代
化を達成した。
今日、韓国は単純に3国の架け橋の役割の水準を越えて東アジア文化のハブとして中心的な役
割が求められていている。中国と日本は過去の帝国主義と覇権的姿勢を直さず、韓国がハブに
ならなくてはこの地域の平和と共同繁栄を夢見られない状況になった。
中国の西南工程、西北工程に続く東北工程と日本の右傾化は東アジア平和共存に大きな障害要
素だ。韓中日を連結する東アジアのECのような地域経済共同体の設立が要求されるこの時に日
本はなぜ逆に‘独島(ドクト、日本名:竹島)領土紛争’‘尖閣列島’のような地域紛争を日常的に行
い、過去の日帝植民主義の亡霊を生き返らせる愚を犯しているのか。
日本の平和憲法の改正を周辺国が不安な目で眺めるのはそれが時代精神に逆行するからだ。
日本の安倍政権は世界的な平和ムードとグローバル化するインターネット文明の大勢を無視し軍
国主義化を敢行している。「日本は国家は金持ちで国民は貧しい。」この言葉は過去に日本国民
の自慢と美徳だったが、今日、日本人は長い間の景気低迷と貧困に疲れている。
日本の女性たちは侍時代に形成された極度の男女不平等をがまんしないだろう。最近、筆者は
‘中国化する日本’という本を読んだ。‘東アジア文明の衝突1千年史’という副題がついたこの本
は日本の著名な学者で現在の愛知県立大学日本文化学部歴史文化学科准教授に在職している
與那覇潤が書いた。この本は日本の近代文化全体をまるごとまとめて批判しているめったに見ら
れない日本文化批判書だ。「日本は江戸時代を越えられずにいる」が與那覇氏の主な批判だ。
(中略:本の説明)
西欧近代科学文明を一番最初に導入し、その恩恵を最も多く受けた日本は不幸にも広島と長崎
に原子爆弾をうけたのに続き、福島原発事故で再び放射能被爆という復旧不能の被害をこうむっ
た。二重の核恐怖にあった唯一の国が日本だ。一時、西欧文明の最大受恵者だった日本は今日、
最大被害者になっている。
日本は今、四面楚歌に直面している。環境は破壊され経済は長期沈滞を抜け出せず、政治は右
傾化に駆け上がっている。その上、国民は高齢化で生産性は最低値に追い込まれている。巷間
に‘日本エクソダス(脱出)’の噂まで飛び交っている。
中国の東北工程も東アジアの平和と安定、そして経済ブロック形成にマイナス効果を与えること
が確実だ。日本と中国は未来に対する新しい認識とビジョンを通じて人類の平和を謳歌するのに
参加しなければならないだろう。これから未来には国家という概念も希薄になる可能性が高く、平
和と幸福を追求する人類という共感を形成するだろう。家父長社会-国家社会の連鎖は女性時代
-平和時代を控えて革命的な変化を要求されていている。
パク・チョンジン客員論説委員・文化評論家
URLリンク(www.segye.com)
ソース:世界日報(韓国語) [清心清談]韓国を東アジア文化のハブで
URLリンク(www.segye.com)