13/09/22 07:26:36.36 P0DgKCvK
シャベル型切歯
URLリンク(img5.blogs.yahoo.co.jp)
歯にみられる縄文人と弥生人の違い
下図の左側は縄文時代人、右側は渡来系弥生人
URLリンク(ymd20hiro4.sakura.ne.jp)
口元が引き締まっている縄文人の歯並びの形はU字形をなし、上下顎の歯がしっかりと噛み合い、整然としている。
上下顎の噛み合わせは毛抜きのように上下の前歯の切端がぴったり合う鉗子状咬合がほとんどである。
弥生人の歯並びは放物線形を示し、弥生時代から現代までの人のように下顎の歯を上顎の歯が覆うような鋏状咬合が多い。
縄文人は歯の擦り減りかたが激しいことや、顎のエラが張り出していることから現代人に比べてはるかにものを噛むことが多かったとみられる。
歯の大きさからみると縄文人は歯が小さく、弥生人は歯が大きい。
上下顎の歯の大きさをあらわすTATS値(上下顎の中切歯から第2大臼歯までの歯冠近遠心径の平均値を合した値:
全体的な歯の大きさをあらわす尺度)で比べてみると、縄文人は約110mm、弥生人は約117mmで7mmほど縄文人の方が小さい。
現代日本人が116mm、オーストラリア先住民が120mmぐらいの歯の大きさであることから、両者の違いがいかに大きいか予想できる。
アメリカの人類学者ターナーは歯冠や歯根にみられる形態的特徴から、縄文人は単純な構造のスンダ型歯列の特徴を示し、
弥生人は複雑な構造をあらわす中国型歯列(シノドント)をしているという。
現代でもアイヌや沖縄の人々は現代日本人と著しく混血が進んでいるので、歯もその影響を受けかなり現代日本人的になっているが、
それでもまだ縄文人の特徴を示し、スンダ型歯形質のパターンを残している。