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静岡県は二十日、韓国ソウル市の県駐在事務所の外山靖所長（５３）が、公務と偽って事務所費
七百二十万円を私的に流用したり、不適切な経理処理をしたりしたとして懲戒免職とした。業務上
横領などでの刑事告訴も検討している。
記者会見した土屋優行経営管理部長らによると、外山所長は二〇一二年七月ごろから、韓国の
自治体職員らと会食したなどと偽り、公費から七十九件、計百九十万円を支出。車両借り上げ代
四百五十万円を未契約の業者に前払いするなど不適切な経理処理も十三件、計五百三十万円
分あった。
県の調査に、外山所長は「すべてが公務との意識だったが、多くの人に迷惑を掛けた。いくら反省
しても足りない」と話し、私的流用分の百九十万円を県に返還した。
ソウル事務所は〇七年六月、県内企業の支援や観光客へのＰＲを目的に設置され、派遣職員
二人と現地採用の職員二人が駐在。外山所長は一二年四月に着任し全職員でチェックしていた
会計を一人で処理する体制に変更。他の職員は不正に気付かなかった。今年五月、県と県国際
経済振興会に提出された決算報告に大きな違いがあり、県が調査していた。
県は一二、一三年度の担当理事や局長ら上司四人の管理監督責任も問い、文書訓告などの
処分にした。
ソース：中日新聞
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