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中国紙・北京青年報は、「中国人観光客を“妖魔化”してはならない」と論じた寄稿記事を掲載した。
シンガポール航空機に搭乗した中国人観光客３０人が、
ステンレス製のナイフとフォークを持ち帰ろうとした事件を添乗員が告発した。彼らを悪者扱いし、
その醜態を嘆いているが、これは添乗員の責任でもある。自らの怠慢を棚に上げて彼らだけを悪者にするのは不道徳である。
１０月１日に施行される「旅游法」では、ガイドや添乗員は旅行者に観光中のマナーを事前に説明する義務と責任を負うことが定められている。
違反行為をしようとする旅行客をたしなめるのもガイドや添乗員の仕事だ。
中国で韓国旅行を専門に扱う旅行会社の責任者によると、海外旅行ブームが始まったばかりの頃は、
出発前に説明会を開き、旅先の法律や習慣などの注意事項をきちんと説明する旅行会社が多かったが、
最近はこれを省略する会社が増えている。これでは中国人観光客が現地の決まりやマナーを知らないのも無理はない。
１９６０年代の日本人観光客や１０数年前の韓国人観光客もずいぶん評判が悪かった。
日本政府は海外旅行の際のマナーを紹介した漫画を作成し、長い時間をかけて日本国民のイメージを改善することに成功したのである。
中国も自国の観光客を悪者扱いするのではなく、法律や手引きなどを通じた教育を徹底した方がよいのではないか。 （編集翻訳 小豆沢紀子）
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