13/08/17 23:40:16.83
昨年秋、安倍晋三内閣がスタートしてから日本の右傾化の歩みがさらに露骨になっている。麻生
太郎副総理が話したヒットラー式憲法改正に関する言及は国際的非難だけでなく日本内部にも批
判の声がある。そうでなくても独島(ドクト、日本名:竹島)問題と慰安婦問題などで悪くなった韓日
関係はまったく改善される様子が見られない。
毎年8月、年中行事のように韓国と日本は相手を激しく非難する誹謗合戦をさらに拡大する。すで
に悪くなるだけ悪くなった韓日関係は今後しばらく改善される可能性がないように見える。朴槿恵
(パク・クネ)政権スタート以後、韓国の外交部はこれまで伝統的に使った周辺国を表す用語の
‘米日中露’を‘米中日露’と言い替えたほどだ。それがそんなに重要なことかと反問する人がいる
かも知れないが国際関係では非常に重要なことだ。
最近、韓国国民の国際政治認識によれば中国と日本の関係は完全に反転した。韓国人は中国を
非常に友好的な観点で眺め日本はほとんど敵国と認識しているようだ。韓国メディアは親中反日
という大韓民国国家戦略上、なんら得にならない不必要な見方を拡大させることに率先している。
右翼日本政治家たちの内心は?
それなら日本が最近見せる行動の理由とこれから日本の変化が及ぼす東北アジアおよび世界的
次元での波紋は何だろうか?まず日本の指導者はなぜ突然、右派的な声をあげ始めたのか?日
本の指導者が右傾化したのが偶然か、あるいは彼らがバカだからそうなったと見てはならない。
そのような事を言ってもよい状況になった、かえってそのように言わなければならない状況になっ
たのかもしれない。
結局、日本の右派勢力は7月の参院選挙で圧勝、今後数年間右派的な言及はもちろん政策も実
現できる条件を整えることに成功した。日本は政治家の不用意な発言のために‘右傾化’したと非
難を受けるが、実際の行動上では全く右傾化した国ではない。冷戦終息後、1990年代の何年間
か軍事費が増額されたことがあったが、日本の軍事費はGDPの1%を越えたこともなく、中国の軍
事費が毎年二ケタ数字で増額される過去10年余りの間、日本の軍事費はかえって減っていた。
大韓民国国民は1930年代のドイツのように軍事力を増強させる中国については友好的な見方を
取りながら軍事力がむしろ減っている日本は極右とし激烈に批判しているのだ。日本の軍事費は
2013年、11年ぶりに初めて再び増えた。それも昨年比0.8%程度に過ぎない。いつでも不透明なこ
とで有名な中国の国防費は中国政府発表によれば昨年比11.5%増額された。
隣国の脅威を分析する正しい方法はその国が何を言うかでなく、どのように行動しているかを見
ることだ。正しい戦略は敵の意図と能力を分析することだが、二つのうちより重要なのは能力分析
だ。力がない国が騒ぐのは無意味だ。一方、意図はいつでも簡単に変わるし隠せるため、能力の
ある国の方がより恐ろしいと見なして対処するのが戦略論の基礎だ。それなら今、大韓民国の国家
安保にとって、より恐ろしい国はどこであろうか?
憎い国と恐ろしい国が一致する時、外交安保政策は容易になる。しかしそうではない時、外交安
保政策は複雑になって冷静な見方を持たない限り失敗に帰する。私たちは今、急浮上して米国と
雌雄を決しようとする中国に対し、戦略的に協力しなければならない日本を敵に回す愚を冒してい
るのではないのか?
(中略:>>2-5のあたり)
韓国の人々の中国と日本に対する認識は世界、特に米国の人々の中国と日本に対する認識と異
なる。このような認識の差が近い将来、韓米間に戦略的葛藤を招く要因になりかねない事実に留
意しなければならない。
イ・チュングン/韓国経済研究院選任研究委員
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ソース:ニューデイリー(韓国語) 日本‘右傾化’の国際戦略的解釈
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