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よく「助長」と言う。孟子の言葉だ。宋国のある農夫が苗をはやく育てるため無理にひっぱって全て
枯れさせた故事に由来する。日本を見るとこの単語が思い出される。
歴史的に日本はいつも当代の最強国と手を握って力を育てた。16世紀に世界海上権を掌握した
ポルトガル、エスパニア商人から銃砲技術を習い、アジアでは最初に先進武器体制を構築した。
これを基盤に明を打つため朝鮮に「征明仮道」を要求して壬辰倭乱を起こした。
19世紀中葉には最強国の英国、米国など先進国と同盟を結び鉄血宰相ビスマルクが統治したプ
ロイセンをモデルとして「明治維新」を起こした。列強の支援で勢力が大きくなるとすぐに清、ロシ
アなど周辺国と戦争を行って朝鮮を併合した。
1941年にはヨーロッパ最強ドイツ、イタリアなどと共に枢軸国になってハワイ真珠湾を急襲し太平
洋戦争の序幕を開いた。螳螂の斧の様な無謀なゲームだった。一時、東南アジアとフィリピン、グ
アム、サイパン、ガダルカナルなど米国領島嶼を占領したりが原子爆弾2発に無条件降伏した。
終戦後、スーパーパワーの米国の助けで注目されるほどの経済成長を成し遂げ1990年代には
世界2位の経済大国に浮上した。日本製自動車と電子製品は米国を占領した。
1995年4月、為替レートがドル当り79.75円まで下がるとすぐに日本は米国国内総生産(GDP)を
凌駕する世界1位の経済大国になるだろうという期待感に膨らんだ。ドル当り79円が1、2位を変
える分岐点だったがそんなことは起きなかった。力を持つとすぐに意気揚揚な日本は馬脚を表わ
した。政治家と極右派は戦犯らが埋められた靖国神社を参拝し、核開発と米・日降参条約に基づ
いた憲法の改正を推進した。
細川護煕総理は訪米直前、自国技術で作った人工衛星を発射して大陸間弾道ミサイル(ICBM)保
有国であることを誇示した。そして彼は戦後初めて米国に'No'と言った。野心満満な日本は米国に
挑戦状を出した。米国はこれを'第二次真珠湾攻撃'と呼んだ。日本はしかし米国ユダヤ人が支配
するグローバル金融市場の存在を見過ごした。一年1000億ドルを越える貿易黒字を出したが金
融では数カ月でその金の何倍かを失った。
3年余りの間にかけた米国との経済戦争で日本はすさまじく崩れた。世界最大規模の日本銀行は
ジャンクボンド(投資等級以下の不良債権)水準のC、D等級まで落ちた。日本の国家信用度もメキ
シコ、アルゼンチンと同級に落ちた。その後20年近く日本は回復できないまま没落の道を歩いて
いる。
日本は力を持つたびに邪悪なうわばみ（大蛇）のように周辺国に迷惑ばかり及ぼす亢龍になって
昇天する直前に'助長'していつも地上に墜落した。偏狭で姑息な「島国根性(Insularity)」が問題だ。
米国も二回も自国の後頭部を打った日本をもはや信頼しないようだ。オバマ政権は東アジア勢力
均衡政策にあって日本より韓国の比重を高めそうな印象を与えている。韓国が大きくなる千載一
遇のチャンスだ。
過去、日本がそうしたように世界最強の国々と手を握り彼らをベンチマーキングしなければならな
い。日本を他山の石とし画竜点睛するまでは'助長'という愚を冒してはならない。栄枯盛衰という
言葉のようにいつか米国も衰退し中国に押されて極東地域から離れるかもしれない。その時まで
中国、ロシア、日本など列強の間で緩衝地帯や中立国としての役割を果たす強力な国力を整えて
おかなければならない。
一つであった国と民族が南北に分かれ左翼と右翼、親日派と民族主義者などで四分五裂になっ
た悲劇的現実が旧韓末の国力不在から始まった事実を刻骨銘記しなければならないだろう。
カン・イルソン、ロサンゼルス特派員
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ソース：ファイナンシャルニュース(韓国語) 日を他山の石としてこそ
URLﾘﾝｸ(www.fnnews.com)
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