13/08/03 10:35:40.03
麻生氏は、なぜこうも”お粗末”なのか グローバルエリートが麻生副総理に喝!
「あちゃちゃ~、おなじみの失言癖、また大炸裂させとる~!!」
私がモスクワから香港に到着したその日の新聞で麻生氏の“憲法改正の手法はナチスに学べるのではないか”
という趣旨の妄言で国内外から大きな批判を浴びていた。当然香港のテレビでも日本の再軍備を可能にする
“変憲”(改憲、と書くとまるで憲法を良くするかのような語弊がある)の文脈で大きく報道されており、
同時にドイツと比較した日本の歴史認識が再度批判されている。
私は麻生さんが別にナチスを賛美しているとは思わないが、発言全部を読んでも憲法改正の手法を
ナチスに学ぼうと明確に発言しているのは確かだ。また憲法を変えるという重大無比で、
本来ならば徹底的な議論と透明性と国民の理解が前提となる作業を、国民の支持が得られないので
こっそり強行できるようにしよう、という恐ろしい意図が感じ取れる。これらの発言に対し「誤解を招いたのなら撤回する」
という苦しい釈明は、橋下徹氏の従軍慰安婦発言を“誤解・メディアの誤報”と強弁した不誠実な幕引き方法を髣髴とさせる。
なお橋下氏は麻生氏の発言を擁護するためか、“行き過ぎたジョーク”と言っているが、
ナチスの賛美ともとらえられかねないジョークも大問題であり、全然擁護になっておらず失笑を誘った。
そもそも政治家は自分の言葉への責任感が極めて希薄で、失言すれば
(もっといえば、一般には知られたくない自分の真意がついうっかり外に出てしまえば)、
誤解だとか、メディアの誤報とかで逃げるのがまかり通っているのは残念だ。
来香したてのグローバルエリートが到着直後で眠たい眼をこすりつつ、麻生問題に参戦させていただこう。
さて、麻生さんって、今までどんな“失言”をしてきたっけ?回線パンク覚悟でグーグル検索してみよう。
まず過酷な強制連行で多くの隣国人を徴用しその命を紙クズのように扱い、
巨額の利益を上げた麻生炭鉱の麻生さんは(グーグルするとたくさん出てきます)、
実家が担った隣国への加害の歴史責任を回避する言動を一貫して続けてきた。
この手の精神構造は、東条家の孫が東条英機を擁護したり、安倍氏がA級戦犯であった祖父を尊敬したりするのと同じで、
親族の罪を公平に直視することが難しく、その正当化に“歴史認識の修正”を使おうとするのは、ある意味理解できる。
しかし麻生氏の問題発言の数々は歴史認識だけに限らない。
以前、米価をめぐる問題で“国内外の米価を比較する例えとして
「7万8000円と1万6000円はどちらが高いか。アルツハイマーの人でもわかる」と発言し、物議を醸した。
かつては同じ自民党の野中広務氏に関し、「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」
と発言したことでも知られているし、終末医療費負担の増大に対し、
「さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろと考えないと解決しない」と発言。
また女性に関しても、「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」との発言録がたくさん出てくる。
さすがにこのレベルの暴言が続くと、麻生氏が首相や財務大臣、副総理を歴任するほどの能力や
人格を持ち合わせていないのは確度100%のことだと思う。しかしなぜこんな麻生氏があらゆる場面で、
権力の中枢に居続けることができるのだろうか。日本は優秀で賢い人格者がいくらでもいる人材大国なだけに、
麻生氏に限らず権力者の極めて低い資質は、大変不思議である。
やはり利権と支持基盤が世襲される、政界独特の参入障壁のおかげだろうか。
また数がモノを言う政治で力が強いのも確かである。安倍政権にとってチームメンバーの資質を問うべき
筆頭候補が麻生氏だと思うのだが、安倍氏は泡沫候補だった総裁選で麻生氏のグループなど
幅広い政治家の支援を取り付けて票を集めたので、麻生氏がいかに迷惑な存在だったとしても、麻生氏の顔色を窺わなければならない。
たとえば麻生氏のこの発言は安倍氏の悲願である“変憲と再軍備”に冷や水を浴びせるわけだが、
麻生氏がすごいのはおそらく周囲に散々失言に気を付けるように言われ続けているだろうに、いまだにメガトン級の失言を繰り返してくれるところだ。
(続く)
URLリンク(toyokeizai.net)
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