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今月21日、咸陽国際空港（中国・陝西省西安市）に通じる道の脇に「朴槿恵（パク・クンヘ）韓国大統領の
西安訪問を熱烈に歓迎する」と書かれた大きなパネルが登場した。韓国大統領府（青瓦台）の
金杏（キム・ヘン）報道官が朴大統領の西安訪問を発表した翌日のことだった。
空港を出て西安市南西部の先端技術産業開発区に向かう道も、完全にサムスン一色だった。
「サムスンと手を携えて共栄（Win-Win）しよう」「サムスン進出が全西安市を明るくした」などと書かれたポスターや
立て看板が幾つも並んでいる。朴大統領の訪問を控え、中国西部の古都・西安はまるで
韓国病にかかったかのように興奮している、と現地の韓国人は伝えた。
朴大統領が西安を訪問するのは、同市が中国を象徴する都市だからだ。西安は西周の時代から
中国初の統一王朝となった秦、さらに唐など、中国歴代13王朝が都を置いた。唐の時代には長安と呼ばれ、
東西交易の拠点という役割も担った。今でも長安城や始皇帝陵など多数の古代文化遺跡がある。
外国の首脳が中国訪問の際に西安を訪れるのは、中国文化に対する敬意を示すことで、
中国との友好関係を固めようという狙いがあるからだ。1998年に初めて中国を訪問した米国の
ビル・クリントン大統領（当時）も、西安から訪中スケジュールをスタートさせた。2004年にはロシアの
ウラジーミル・プーチン大統領、10年にはドイツのアンゲラ・メルケル首相が西安を訪れた。
英国のエリザベス2世女王、フランスのジャック・シラク大統領など、これまでに西安を訪問した外国首脳の数は約200人に上る。
韓国政府も、朴大統領が北京以外に訪問する都市として、上海と西安を候補に挙げて検討し、
最終的に西安を訪問先に決めた。韓国の歴代大統領のうち西安を訪問するのは朴大統領が初めて、という点も考慮したという。
北京＝ 崔有植（チェ・ユシク）特派員
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