13/06/18 23:37:41.30
ソウル蚕室(チャムシル)主競技場と東京国立競技場は韓国・日本両国の体育の聖地だ。
1988年ソウルオリンピック(五輪)と、これより24年先に1964年東京オリンピックの開幕式が行われたところだ。
しかし両国の競技場の管理・活用には大きな差がある。東京国立競技場は蚕室主競技場より26年も古いが、活発に活用されている。
競技場のイメージ、活用度、ビジョンなどあらゆる面で、蚕室は東京国立競技場に見習わなければならない。
蚕室総合運動場は主競技場・野球場・室内体育館・プールなどを包括する通称だ。
野球場はプロ野球のLGツインズと斗山ベアーズのホーム球場として使用されている。
室内体育館もプロバスケット、ソウル・サムスンのホーム球場だ。プールは市民に開放される。
しかしオリンピック開幕式が行われた主競技場は活用度が最も落ちる。蚕室主競技場を訪ねた。
出入り口がきちんと管理されず、誰にも止められず中に入ることができた。観客席にはあちこちにねじが抜けてがたがたと揺れる椅子があった。
いくつかの椅子には、宗教団体が行事を開きながら貼った案内文がまだ残っている。08年に安全問題が浮上したが、
予算不足のため放置されたことが、2010年の消防防災庁点検当時に指摘された。
本部席下段の地下1階にある事務室はほとんど照明が消え、一部の生活体育団体が入居したところを除いて閑散としている。
体育施設としての活用も少ない。昨年の蚕室主競技場の使用日は142日だった。このうち体育行事で使用されたのは58日にすぎない。
陸上はマラソン大会がほとんどだ。トラックとフィールドをともに使用する陸上競技はソウル特別市長旗大会ほどだ。
今年は予算不足を理由に大韓陸上競技連盟から公認も受けられなかった。
陸上競技連盟が記録を認める公式大会を開催できないということだ。陸上競技を行うための各種装備も老朽化している。
サッカーはソウル市農水産物公社の親善試合などが行われたが、
1988年ソウル五輪主競技場という地位にふさわしいビッグマッチはなかった。最も大きなスポーツ行事が延世大と高麗大の定期戦だった。
コンサート舞台として貸与された日は35日だった。昨年はレディー・ガガの来韓公演と「SMタウンライブワールドツアー」コンサートが開かれた。
1日にも歌手イ・ムンセのコンサートで5万人が入った。このほか、全国長老会総連合会体育大会、在京霊光郡郷友会体育大会、
MBC(文化放送)ドラマ「キング~Two Hearts」の撮影などで活用された日も昨年49日あった。
6万人以上の観客を収容できる競技場をさまざまな形で活用するのは避けられない。しかしレベルが落ちる行事が多く、
体育施設という本来の機能が大きく低下し、韓国体育の聖地という自尊心が傷ついている。
イ・ムンセのコンサートを観覧したイ・ウィリョンさん(41、会社員)は
「サッカーの試合は上岩(サンアム)ワールドカップ(W杯)競技場で行われるので、蚕室はもうコンサート場として使われているのでは」と話した。
ソウル市体育施設管理事業所のチン・ジェフン運営課長は「大会を誘致するとしても周辺に宿泊施設が不足し、
選手や関係者が不便を感じる。市の財政支援が多くないため、補修が適時に行われないという問題もある」と述べた。
使用頻度が少ないため支援が不足し、管理も十分に行われないという悪循環が繰り返されている。
(続く)
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