【朝日新聞/社説】慰安婦発言-内外で批判の橋下氏は責任なお重い、けじめをつけろ[06/01]at NEWS4PLUS
【朝日新聞/社説】慰安婦発言-内外で批判の橋下氏は責任なお重い、けじめをつけろ[06/01] - 暇つぶし2ch1:帰って来た仕事コナカッタ元声優 φ ★
13/06/01 09:28:03.56
大阪市議会の騒ぎは、いったい何だったのか。

日本維新の会の共同代表である橋下徹市長の慰安婦をめぐる一連の発言について、問責決議案が否決された。
一時は維新以外の会派が一致する見通しだったが、公明党が一転して問責反対に回った。
維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は、決議が可決されれば、出直し市長選挙に打って出る構えを見せた。
参院選とのダブル選は避けたいという議会側の足元が見透かされた。
橋下氏と議会の駆けひきで、問題の本質から外れた陳腐な政治劇に終わってしまった。

今回の混乱のきっかけになったのは、大阪市政とは関係のない、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる一連の発言である。
橋下氏は、米軍の司令官に対し風俗業の利用を促したことは撤回し、米国民に謝罪した。
一方で慰安婦についての発言は撤回していない。

「世界各国の軍が女性を必要としていたと言ったのに、私が容認したと誤報された」とし、
自分の価値観とは正反対の人物像が流布してしまった、と矛先をメディアに向けている。
女性の尊厳をないがしろにするかのような発言をしたうえ、その波紋について責任転嫁しようとする姿勢が、いまも重く問われている。

橋下氏への批判は海外で、さらに広がっている。国連の人権機関のひとつである拷問禁止委員会は、
橋下氏の発言などを問題視し、懸念を表明した。
慰安婦の歴史について「日本の国会議員を含む政治家や地方政府高官による事実の否定が続いている」とし、
こうした言動が再び被害者の苦痛をもたらしていると警告した。

慰安婦問題については、日本は93年の「河野談話」や、アジア女性基金を創設した95年以降の歴代首相の謝罪文など、
一定の実績を積み重ねてきた。 しかし、橋下氏の発言のような言動がその成果を薄め、
国際社会から日本全体の人権感覚に疑いの目を向けられるような残念な傾向が生まれている。
大阪市議会の動きが不発に終わったからといって、橋下氏の責任が問われる事態は変わっていない。

市議会の閉会後、橋下氏は「重く受け止めねばならない」と語ったが、ならば、それを行動でしめすべきだ。
発言の撤回を含め、国民も国際社会も納得できるようなけじめを、自らきちんとつける。
それがなければ、この問題はずっと尾を引きつづけるだろう。

URLリンク(www.asahi.com)


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