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■韓国人・ベトナム女性との子ども「ライタイハン」ルーツ探し訴訟相次ぐ (東亜日報 JULY 26, 2002)
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ベトナム女性とベトナムに派遣された韓国人男性との間に生まれたいわゆる「ライタイハン」が、韓国人
である父親の実の子であることを認めるよう認知請求訴訟を起こし、次々に韓国国籍を取得している。
ソウル家庭裁判所の金泌坤(キム・ピルゴン)判事は26日、産業研修生として韓国に訪れたライタイハン
であるRさん(30)が、李某さん(68)に対して起こした実子認知請求訴訟で「李さんの実子であると
認定される」と判決を下した。
父親の李さんが控訴を断念したことで、Rさんは大韓民国国籍はもちろん、法的にも息子として相続権を
自動的に認められるようになった。Rさんは、70年代にベトナムホーチミン市で自動車修理工として
働いていた李さんとベトナム女性との間に生まれたが、李さんが74年に、婚姻届けも出しておきながら、
ベトナム戦争が終わる頃に一人でオーストラリアに渡ったため連絡が途絶えた。
昨年10月にも、産業労働者として入国したライタイハンの金某さんが、韓国人の父親(70)に対し仁川
(インチョン)地裁に起こした同様の訴訟で勝訴した。金さんの父親は、息子の存在を否認したものの、
控訴審でも金さんが実子であるという判決が下された。金さんは現在、韓国人として某会社に勤めている。
金さんの勝訴後、ベトナムに残っていた兄弟姉妹3人も訴訟を起こし、1審の仁川地裁で勝訴した。現在
控訴審が行なわれている。
この他にも、姓が金であるライタイハン2人も、オーストラリアに移民した父親を知人の紹介で会い、4月に
ソウル家庭裁判所に認知請求訴訟を起こすなど、類似の訴訟が相次いでいる。これらの訴訟を手がけてきた
朴五淳(パク・オスン)弁護士は「ベトナム戦争に派遣された国軍のほかに、技術者として派遣された韓国人
と現地女性との間に生まれた2世であるライタイハンの数は、1万人以上にのぼると推定される。このような
「ルーツ探し」訴訟は、これからもっと増えるだろう」と語った。