13/05/08 10:16:26.38 s23ebeuJ
駅、バスターミナルあるいはショッピングセンターや市場の一角に、こじんまりとした
キムバップ(海苔巻)屋さんがあります。たいがいどこも若々しい奥さんがいて、清潔
なエプロンと明るいネッカチーフ姿も甲斐甲斐しく、お客さんの注文に合わせて手早く
巻いてくれます。
時間帯によっては店先に女子高生がいっぱい詰めかけています。私のような弱虫は気お
くれしてなかなか最前列へすすめません。
お嬢様かたの間にすきまができて、やっと前にたどりついて、注文しようとすると、具
の名前がわかりません。気がせいて、あれこれ指差すと、適当に察して巻いてくれます。
温かいキムバップの包みを胸に抱いて、雑踏のなかへ歩き出すと、なんだか大事業を成
し遂げたような気がして、うれしさがこみあげてきますが、あたりの人はみんな完全に
私を無視しています。
URLリンク(unkar.org)