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◆中国の尖閣主張は「国際法と矛盾」…米国防総省
米国防総省は6日、中国の軍事・安全保障に関する年次報告書を公表した。
尖閣諸島(沖縄県)をめぐり、中国が尖閣周辺を領海とする「基線」を主張していることについて、
「国際法と矛盾している」と退けたほか、陸海空軍すべてで装備の近代化が早まっていると指摘した。
基線は12カイリまで認められている領海設定の起点となる。
中国政府は、日本が尖閣諸島を昨年9月に国有化した後、尖閣周辺を「領海」と主張するため、
独自に設定した「基線」の座標や海図を国連に提出した。
中国が国連に提出した海図によると、中国の「基線」は、尖閣諸島の魚釣島、南小島、久場島の
外側を線で囲んだ形となっている。
この点について、報告書は「中国は尖閣諸島周辺に不適切に引かれた基線による主張を始め、
国際法と矛盾する中国の主張が一つ増えたことになる」と述べた。
米政府は尖閣諸島に日米安全保障条約が適用されると認めているが、
主権については特定の立場をとっていない。
報告書は主権の存在が前提となる領海設定に関する中国の主張を批判しており、
より踏み込んだ立場を示した形になる。
読売新聞 2013年5月7日(火)12時25分
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