13/05/06 23:15:38.62
春の叙勲で、元財務相の藤井裕久さん(80)が旭日大綬章を受章した。
「個人の栄誉という意味では忸怩たる思いがある」としながらも、
「ずっと平和を政治の原点にやってきた。平和を守り育てる礎の一つになればと思い、お受けした」と語った。
昨年議員生活に区切りを付けたが、民主党の近現代史研究会座長を引き続き務めている。
田中角栄元首相の「戦争を知る人間が中心である限り日本は安全だが、知らない人間が中核になったときは怖い」との言葉や、
自身の戦争体験がベースになっている会だ。
「2年前の東日本大震災でさえ風化が始まっている。
戦争は70年も前だが、絶対に風化させてはならない。
東京で大空襲を受け、戦中戦後の食料不足や大インフレを経験し、80年生きた私の使命だ」
戦争を知る世代が政治の第一線から姿を消す時期と重なるように、右寄りの政党が勢いを増している。
25日には、安倍晋三首相が意欲を示す改憲要件緩和に反対する超党派議連に招かれ講演。
自身は改憲派だが、「東アジア情勢が緊迫しているとき、偏狭なナショナリストが(改憲を)やったらとんでもない」と訴えた。
「首相は戦後レジーム(体制)からの脱却と言っているが、戦後の体制があったからこそ平和が68年間続いた。
戦後レジームを築いたのは自民党を含む全政党。先輩は、泉下で泣いているのではないか」
旧大蔵省出身。
非自民の細川、羽田連立内閣で蔵相、民主党政権の鳩山内閣でも財務相を務め、経済・財政通として知られる。
「アベノミクス」に期待感が寄せられる今、
「戦後のインフレは、敗戦時の特殊なケースと、佐藤栄作・田中角栄内閣のとき、さらには平成に崩壊したバブルだ。
佐藤・田中内閣とバブルのときは、ともに円高対策で過大な金融緩和をやってインフレになり、日本中を不幸に陥れた」と警鐘を鳴らす。
野田佳彦前首相の後見役と言われるなど民主党の「顔」だったが、元は自民党。
長期政権は必ず腐敗すると、政権交代可能な選挙制度と二大政党制の実現を目指し離党した。
宿願の政権交代を果たした民主党は迷走を続け、自民党が復権した。
「一つの党だけ支持率が高いが、続くはずがない。
権力を持ち続ける政治家は必ず堕落する。二大政党の一方である受け皿を育てることが大事だ」
URLリンク(news.kanaloco.jp)