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固有領土に関していえば、ハボマイ・シコタンはともかく、竹島=独島の
場合、日本の外務省がいうように、はたして日本の「固有領土」といえるでし
ょうか?
「たとえ島名の混乱があったにせよ、重要なのは当時の日本政府の認識です。
当時の明治政府は、隠岐の沖合には松島、竹島の二島があり、そのいずれもが
朝鮮領だという認識をもっていたという事実です。つまり、隠岐の沖合に日本
領の島はないという結論を出していたことです」
日本政府は、明治初期に領有意識がなかった竹島=独島を、それでもがむ
しゃらに「固有領土」と主張しないことには、竹島=独島領有の根拠が根底か
らくずれかねません。それというのも、カイロ宣言(1943.11.27)にこう記され
ているからです(日立デジタル平凡社『世界大百科事典』1998)。
「領土については,第1次大戦開始以降日本が奪取,占領した太平洋のすべ
ての島は取りあげられ,満州,台湾,澎湖島のような中国より奪取した領土は
中国に返還され,その他日本が暴力と強欲によって略取した地域においても日
本は駆逐される」
このカイロ宣言の条項は履行されるべきであるとポツダム宣言に規定され
ているので、日本はもちろんこれを守る義務があります。したがって、もし竹
島=独島が日本の固有領土でなく、日露戦争時に軍事占領すなわち暴力で略取
した地域ということになれば、日本は両宣言にしたがい竹島=独島を放棄せざ
るをえません。
こう考えると、日露戦争以前に日本政府が竹島=独島に領有意識をもって
いたのかどうかも国際法上で重要な争点になりそうです。