13/05/02 18:34:59.47
数日前のこと、東亜日報に“北-日 同時圧迫”という見出しが大きく載ったのを見てドキッとした。
見出しはさらに「韓米中トライアングル浮かぶ」と続く。要は米韓中の3国連携によって、北朝鮮だけでなく日本にも圧力をかけよう、という趣旨だった。
日本への批判には慣れているが、果たして日本は北朝鮮と同列に扱われるほど危ない国なのか。
幾らなんでもそれはなかろうと感じながら、歴史認識で孤立する安倍政権の現実を見る思いがした。
トライアングルと言えば、ソウルで準備していた“日中韓”首脳会談の5月末開催も、中国が嫌がって先延ばしになった。
そんな中、東西大学と慶応大学などが共催した「日中韓シンポジウム」は4月26日にソウルで無事に行われたが、
時が時だけに討論の焦点は日本に向かいがち。会場では尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が祝辞を述べたが、
予定されていた訪日を中止したために出席できたのだと聞いて、素直に喜ぶこともできなかった。
さて、麻生太郎副総理や集団的な国会議員らの靖国神社参拝に加え、過去の侵略の事実をあいまいにする安倍晋三首相の発言には私も頭が痛い。
戦後50年の村山首相談話(1995年)で確立したはずの「侵略と植民地支配に対する痛切な反省と心からのお詫び」という日本外交の基盤が崩される思いがするからだ。
これには中国や韓国だけでなく、欧米のメディアが一斉にパンチを浴びせた。
「日本は民主主義国家であり、米国の同盟国であるが、安部首相の恥ずべき発言によって、国際社会に日本の友人はなくなるだろう」(米国ウォールストリートジャーナル)、
「安部首相は歴史の傷を逆なでしないで、日本の未来の設計に集中すべきだ」(ニューヨークタイムズ)。
英国のフィナンシャルタイムズもさらに厳しい言葉で追い打ちをかけた。日本人としてはいたたまれない気持ちだ。
安倍首相らは歴史観はそれぞれの国によって違う」とよく語る。
麻生副総理も2月25日の朴槿恵(パク・クネ)大統領就任式に出席したあとの会談でそれを力説したようだ。
だが、日本の「侵略」が厳しく裁かれた東京裁判の結果を受け入れて国際社会に復帰した日本が、
いまさらそれをあいまいにしたのでは世界から「友人がなくなる」と言われても仕方ない。
かつて靖国参拝を頑固に続けた小泉純一郎元首相ですら、村山談話は尊重して何度も引用し、戦後60年に際しては同じような小泉談話を出していた。
外国で自国の政府を批判することほど嫌なことはない。だが、安倍内閣の支持率が高いことをもって、
日本人の多くがその歴史観まで支持していると思われては困るので、こうして率直に書いている。
日本人の一人として、アベノミクスはともかく、アベノミステークは何としても直してもらいたいのだ。
(続く)
URLリンク(japanese.donga.com)
【日韓】 安倍総理、鏡を見ましょう~朝日新聞記者に会ったら韓国人と同じ考えだったと東亜日報国際部長[05/01]
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