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全羅南道麗水市の港では3月21日、水揚げしたてのタイラギという貝の競りが行われていた。潜水士ト・ヨンテさん(50)の目は
赤く充血していた。水深30-40メートルの海底で貝を採るのはトさんのような潜水士の仕事。保険が利かない危険な作業だ。
トさんは「水圧のせいで右耳の鼓膜が破れ、仕事を休んでいたが、2週間ぶりに潜った。最近は苦労してもそのかいがなくて
悲しい」と漏らした。
落札価格は大幅に下落した。質の良いタイラギは1年前には1個当たり900-1000ウォン(約76-85円)で取引されていたが、
現在は700-800ウォン(約59-68円)だ。円安進行により対日輸出単価がウォン建てで下落し、輸出加工業者が競り落として
いく量が減ったことが原因だ。
今、アベノミクスによる円安が韓国の水産業界を直撃、最前線の潜水士や漁船員から水産加工業者に至るまで、収入は
軒並み減少している。ウォンの対円相場は昨年は100円=1518ウォンまで円高が進む局面もあったが、昨年12月の
安倍政権発足後は、1180ウォンまで円が下落した。
貝加工業者が集中している麗水市一帯の被害は特に大きい。麗水地区で加工される貝の70%が日本に輸出されている。
タイラギの貝柱の輸出価格は円建てでは1キロ当たり1400円で変わらない。しかし、為替変動のあおりで、ウォン建て価格は
昨年の最高値の2万1300ウォンに比べ23%下落し、現在は1万6500ウォンとなっている。
貝輸出加工業者「海藻営漁組合法人」のチョ・ヨングァン代表は「人件費や賃料、物流費は自分でどうすることもできないので、
現在の価格では輸出すればするほど赤字が出る」と嘆いた。
麗水市の冷凍業者には、氷点下20度の倉庫内にチョ代表の所で生産したタイラギの貝柱30トンが積み上げられている。
チョ社長は「日本との価格交渉がうまくいかず、ほかに販路もないため、1年間で在庫が3倍に増えた」と話した。
輸出減少は操業の減少をもたらし、操業の減少は漁業従事者の収入減少につながる。タイラギの殻を割るチョ・グムジャさん
(50)は「仕事が30%減り、収入もその分減った」と語った。漁船員のソ・シンナムさん(55)は「漁に出られない日が多い」という。
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