13/04/22 17:15:12.47
北朝鮮が脅迫騒ぎを起こしても韓国は相変わらず平和だ。一流ホテルでは豪華結婚式が開かれ、
ゴルフ場は余裕のある男女たちでいっぱいだ。人々はきれいに服装を整えて山や野原に出る。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が大きな声を出しても、
人々は柳賢振(リュ・ヒョンジン、LAドジャース)投手の登板を見る。
見方によっては自然なことかもしれない。近来ずっと北朝鮮の脅迫は虚勢で終わっていたからだ。
しかし見えないところで危険は高まっている。騒ぎの裏で北朝鮮は核の仕上げ作業に取り組んでいる。
核弾頭を1トンに減らせば、スカッドミサイルに搭載できる。北朝鮮が核ミサイル数十基を前方に配置すれば世界は完全に変わる。
北朝鮮のミサイルは7分でソウル上空に到達する。北朝鮮は1、2年以内に核を実戦配備するかもしれない。
そうなれば北朝鮮はソウルと釜山(プサン)に核ミサイルを発射し、戦争を始められる。
韓国国民が柳賢振のテレビ中継を見る日もあまり残っていないのかもしれない。
核の幽霊が近づいているが、韓国は対応できない。北朝鮮の核を防ぐと心を決めて苦悩する人が見られない。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は「信頼プロセス」にこだわっている。金正恩政権のような正常でない集団とどうやって信頼が可能なのか。
許泰烈(ホ・テヨル)秘書室長はさまざまな国内懸案のため睡眠時間も不足している。
金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の安保路線に忠実に従った人だ。
金安保室長は北朝鮮の核に対して新たな決心はできないだろう。
南在俊(ナム・ジェジュン)国家情報院長は情報機関長であり、政策執行者ではない。
国防長官と合同参謀本部議長は北朝鮮の核は防げないとあきらめるようだ。
北朝鮮が核ミサイルを持っても先制打撃をすればよいと話す。
これは「北朝鮮の核があっても大丈夫」という形で、国民を誤って導くものだ。無責任だ。
大統領から長官までみんな手放しにすれば、誰が北朝鮮の核を防ぐのか。米国と中国ばかり見つめるのだろうか。
韓国が決心できなければ、率先することもできない。北朝鮮が核ミサイルを実戦配備する前に韓国は行動に出なければならない。
「最終解決(final solution)」を始める必要がある。これは核開発、恐怖政治、飢えなどの北朝鮮問題を根本的に解決することだ。
効果的な最終解決は「吸収統一」に着手することだ。戦争をしようということではない。
吸収統一には平和的吸収統一と武力的吸収統一がある。韓国は北朝鮮を平和的に吸収統一しなければいけない。
吸収統一でない対等統一は不可能だ。対等統一とは、北朝鮮の高麗連邦制のように双方が対等に合併することだ。
これは前例もなく現実的でもない。自由民主主義と共産主義が両立することはできない。
さらに南北は経済規模が40対1だ。こういう体制が同等にはなれない。
歴史的にも対等統一は失敗した。南北イエメンは1990-94年に共同政府を作った。北が大統領、南が副大統領を引き受けた。
しかし内戦が起き、結局、自由主義の北が南を吸収統一した。ドイツとベトナムもともに吸収統一だ。
89年11月にベルリンの壁が崩壊した後、半年足らずで東ドイツは吸収統一に向かった。
90年3月に総選挙で主要政党が「生活レベルが高い西ドイツ」に吸収されようと主張した。この政党が勝利した。
ベトナムは「武力的吸収統一」の代表例だ。73年のパリ平和協定に基づき、南ベトナムから米軍が撤収した。
2年後に北ベトナム共産軍は南ベトナムをのみ込んだ。
韓国はドイツのように平和的吸収統一の道に向かわなければならない。まず金正恩が選択するよう強力に圧力を加える。
金正恩が核を選択すれば、韓国は北朝鮮政権の交代のために総力を傾ける。
新しい政権が登場すれば、その政権と平和的吸収統一に向かう。時間はかかるだろうが、それが最終解決だ。
北朝鮮には核問題だけがあるのではない。2500万人の同胞が歴史上最も過酷な恐怖政治と飢えで苦痛を受けている。
「最終解決」はこの地獄の道も終結させられる。
キム・ジン論説委員・政治専門記者
URLリンク(japanese.joins.com)
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