13/04/19 10:22:16.64
5月下旬に開くことで調整していた日中韓首脳会談が延期の見通しになった。
中国が沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本との対立を理由に難色を示したためだ。関係修復の難しさをあらためて痛感させる。
日中首脳のやりとりは、昨年9月に当時の野田佳彦首相が胡錦濤国家主席とロシアで立ち話をしたのが最後だ。
北朝鮮が弾道ミサイル発射の動きを見せ、緊迫した東アジア情勢が続いている。日中が対立しているときではない。
習近平国家主席は今月上旬、福田康夫元首相と会談した。5月には自民党の高村正彦副総裁が中国を訪問する。
首脳交流の環境が整うよう、さまざまな形で対話を重ねなくてはならない。
福田氏は、中国海南省博鰲(はくごう)で開かれたアジアフォーラム年次総会に出席した。フォーラムの理事長として、
他の理事とともに習氏に会っている。習氏が3月の主席就任後、日本側の要人と会談するのは初めてだった。
アジアの協力の重要性などについて意見交換したものの、日中関係に関しては「具体的な話は一切していない」という。
福田氏は首相当時、中国重視の姿勢を打ち出した。その前の第1次安倍晋三内閣は中国包囲網も意識した外交路線を掲げていた。
福田氏に対する中国の評価が習氏との会談につながったのだろう。
1月に公明党の山口那津男代表と習氏が会談し、3月には日中経済協会の訪中団が李源潮国家副主席と会っている。
日中関係の今後について、中国側の真意を分析する必要がある。
緊張をすぐに緩和できる状況にはない。中国は「海洋強国」を目指して国家海洋局の権限を強めるなど強硬路線を続けている。
今週発表した国防白書では尖閣問題について「日本が騒動を引き起こした」と批判した。
これに対し、日本政府が抗議している。
尖閣周辺の領海外側にある接続水域では中国の海洋監視船が確認されている。
17日には中国軍艦が編隊を組んで尖閣付近をパトロールしたと国営通信が報じた。
日中の緊張緩和に向け、早く首脳交流を再開させたい。
5月に訪中する高村氏は超党派の国会議員でつくる「日中友好議員連盟」の会長を務める。
習氏との会談の希望を中国側に伝えている。実現を粘り強く働き掛けてほしい。
日中韓の首脳会談は、主催国の韓国が6月以降で再調整する。日本も3カ国の枠組みを生かせるよう努力する必要がある。
URLリンク(www.shinmai.co.jp)
【朝日新聞/社説】「日中韓首脳会談見送り、日中韓にはFTAや中国大気汚染への協力など課題山積で残念。中国は大人の対応を」[04/19]
スレリンク(news4plus板)
【日中韓】ソウルで5月に開催される予定だった日中韓首脳会談、見送り…中国「機が熟さず」[04/17]
スレリンク(news4plus板)