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［北京 １日 ロイター］ 中国の鉄鋼大手、宝山鋼鉄(600019.SS)の何文波・董事長は１日、中国における鉄鋼の
供給過剰問題が今年さらに深刻化するとの見込みを示した。需要以上に生産能力が高まり、稼働率が低下すると
予想している。株主向けのインターネット会見で明らかにした。
何董事長によると、２０１３年の国内粗鋼生産は前年比２．９％増の７億３７００万トン、見掛け消費は約４％増の
６億９８００万トンの見通し。現在、総生産能力は推定９億２０００万トンとみられ、２０１２年に７８％前後だった稼働率は
今年さらに低下する可能性が大きいとしている。
「２０１３年の生産能力の向上を考えると、稼働率は７５％程度に低下し、業界は引き続き深刻な圧力を受けると予想
する」と述べた。
中国政府は、中小から大企業まで乱立する鉄鋼業界の再編に着手し、２０１５年までに上位１０社が総生産能力の
約６０％を占める体制を目指している。
何董事長は、確固とした事業戦略はまだないものの、まず想定されるのは総生産能力を高めることよりも競争力の強化だ
と述べた。
宝山鋼鉄が前週発表した２０１２年決算は、純利益は１０３億９０００万元（１６億７０００万ドル）。利益を生まない資産を
一部売却したおかげで４１％増益となったが、特別項目計上前の営業利益は３２．７％減の４７億２０００万元だった。
REUTERS: 2013年 04月 1日 19:07
URLﾘﾝｸ(jp.reuters.com)
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