13/03/26 10:45:34.60
先月末、大型クルーズ船の「タイタニック2号」をオーストラリアの財閥が作るというニュースが伝えられた。
韓国の造船業界は驚いた。この船を作るのが中国の金陵造船所だったためだ。中国初のクルーズ船受注だった。
クルーズ船は造船だけでなく情報通信技術(ICT)などが結びついた分野で、
中国の追撃は容易ではないと韓国企業が自信を持っていた分野だった。
STX造船海洋が買収合併した欧州子会社を除くと韓国の技術でクルーズ船を作ったことはない。
中国はクルーズ船をはじめとして、これまで韓国企業が独占してきたドリルシップ、
浮体式石油生産・貯蔵・積出設備(FPSO)のような高付加価値船舶と海洋構造物も受注に成功している。
造船だけではない。中国は未来産業にもいちはやく立ち位置を確保した。
米国マサチューセッツ工科大学(MIT)が発刊する隔月刊誌「テクノロジーレビュー」は
最近号で「遺伝子序列分析費用がiPhoneの価格より安くなる時代がくる。中国企業により」というヘッドラインを掲載した。
「2013世界50大革新企業」リストに中国の華大基因(BGI)を上げながらだ。
なじみが薄いこの会社は世界の遺伝子検査市場でシェア60%に達する最優良業者だ。
中国はすでに世界の遺伝子検査市場でシェア1位を占めている。
低価格を掲げ韓国を追撃した中国がいまや技術力を前面に出してクルーズ船のように韓国を抜く逆転劇を広げている。
鉄鋼、電子など主要業種の追撃も恐ろしい。産業研究院によると韓国の鉄鋼品質競争力を100とすると中国の水準は99だ。
貿易最前線にいるKOTRAは警告音を鳴らす。
KOTRAは25日、「中国企業が変わる」と題する報告書を通じ、
「昨年第4四半期に世界市場で中国のスマートフォンメーカー華為とZTEがそれぞれ3位と5位に上がった。
低価格・低級品の代名詞だった中国企業が低価格・高級化戦略に出ながらグローバル市場の強者に浮上している」と指摘した。
KOTRAが列挙した冷蔵庫販売量5年連続世界1位のハイアール、
世界LCDテレビ市場4位のTCLなど、脅威的な追撃者はおびただしい。
華為・HTCなど世界水準のIT企業を2015年までにさらに2~5社育てるだろうという見通しも出した。
KOTRAは
「中国企業は巨大な中国内需市場でシェアを伸ばして資金を確保し、
これを基に研究開発をしてから海外市場に高級技術製品を出す好循環構造を作った」と診断した。
これに対し韓国企業は進む道を見つけられずにいる。
過去の株主総会は新事業・新製品発表の場同然だったが、
今年の株主総会では新事業を発表した企業は10社に1社にも至らない水準だ。
企業の投資はずっと横ばいで、政府の“創造経済”政策はまだ具体化されていない。
KOTRA中国事業団のパク・ハンジン団長は、
「中国はすでに技術力追撃を跳び越え製品の商品化とブランド価値を悩む段階まできた。
既存事業で技術力を育てるだけでなく新成長産業を求めリードすることが急がれる」と話した。
ソース 中央日報 2013年03月26日08時53分
URLリンク(japanese.joins.com)