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22日午後8時12分ごろ、韓国最大手の製鉄会社「ポスコ」の浦項製鉄所(慶尚北道浦項市南区)内にあるファイネックス第1工場で、
爆発音とともに大きな炎が上がった。
ポスコでは「溶融炉に空気を取り込む空気口が詰まって熱気が上に突き上がり、溶融炉の壁面に小さな亀裂が発生、
この亀裂のすき間に液状の熱い鉄が流れ込み、工場内にあった引火性物質に引火、爆発と火災が起きたものと推定される。
引火性物質の詳細については調査中」と話している。
鉄鉱石や有煙炭などの原料を溶かす溶融炉は19階建ての建物と同じ高さ(約43メートル)で、
床から約5メートルの所に空気を取り込む空気口があり、事故はこの空気口近くで起きたものとポスコでは見ている。
この爆発で工場内にいた作業員(40)が煙で窒息し、病院に運ばれた。近くにいた作業員15-16人は爆発音と共に全員避難したという。
消防当局は、溶融炉から吹き出す熱気のため鎮火に手間取り、火災発生から1時間30分後の午後9時42分ごろ、ほぼ鎮火に至った。
消防署関係者は「『ドカン』という爆発音と共に火の手が上がったと通報があったので出動した。最初は工場内の熱で近寄れなかったが、
火災発生から約1時間後に本格的な鎮火作業に入り、延焼の恐れがない状態にまでなった」と話している。
浦項製鉄所ファイネックス工場は従来の溶鉱炉(高炉)方式の製鉄所に比べ工程が大幅に短縮された溶融還元製鉄法により鉄を生産する新工法の工場だ。
銑鉄を作る際は還元反応が起きやすくなるよう鉄鉱石を通気性の良い塊にする焼結鉱工程と、有煙炭を細かく砕き塊状のコークスにするコークス工程が必要だが、
溶融還元製鉄法はこの2つの工程を省略、鉄鉱石と安価な有煙炭を溶融炉に直接入れて銑鉄を作り出す方式。
この方式では高熱・高圧のガスが配管を伝って溶融還元炉に入るため設備の安定性確保が重要だが、今回の事故はこの部分で発生した。
ポスコ関係者は「浦項製鉄所にある溶鉱炉5基と溶融炉2基には時々小さな亀裂が生じるが、今回のように爆発・火災に至ったのは初めて。
通常、溶鉱炉に亀裂が生じても随時点検・補修して問題を解決する。溶融炉自体が爆発していたら大きな被害が発生するところだった」と言った。
ポスコは1995年に試験施設として年間60トン規模の第1工場(1号機)を完成させ、2007年には150万トン規模の商用化設備2号機を作っている。
今年は12月に200万トン規模のファイネックス第3工場の完工が予定されている。
URLリンク(www.chosunonline.com)
【韓国】ポスコで火災 溶鉱炉爆発か[03/22]
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