13/03/18 23:00:16.78
2013年3月14日、漫画家・小林よしのり氏のネット住民叩きが話題になっている。
彼らが底辺にも拘らず、左翼運動ではなく体制側についていると批判したのである。
そして「中韓」に対する嫌悪感場をストレートに表すことを批判した。
小林よしのり氏はネット住民は同氏の「戦争論」も読まないと嘆く。
そしてマスコミ情報も見ないので、マスメディアによる啓もうも出来ないと主張したのである。
小林よしのり氏は昔は虐げられた弱者は反体制となったと主張。しかし、今は体制側につくと主張した。
この認識に対しネットは「キング・オブ・情弱」という声が上がっている。小林よしのり氏の「左翼」認識は確かに勉強不足である。
昔から左翼を主導してきたのは底辺層ではなく、学歴の高い恵まれた層であった。
左翼運動全盛の1960年代、その中心は大学であった。この運動に大多数の庶民の賛同があっただろうか?
運動は庶民と乖離し収束していったのは歴史が証明している。日本政府の弾圧で左翼運動がなくなったわけではない。
かつて、小林よしのり氏が指摘していたようにマスコミ言論空間では左翼的言説が長らく支持されてきたのである。
また、小林よしのり氏が賞賛する戦前の社会はどうであろうか?
例えば、明治から昭和における軍と国民の関係の若手研究者である埼玉大学教養学部准教授・一之瀬 俊也氏などは、
底辺層が軍をなぜ支持していたかを説明している。軍(陸軍)と農村は非常にいい関係にあったことなどを一次史料を通じ証明している。
また、海軍に関してはどうか。例えば小作人に「あんな軍艦を作るからあなたたちの生活が苦しいのです」と説明しても受け入れられなかったとしている。
彼らにとっては、「軍艦」は村の「神輿」のようなものであり自分たちの共同財産であるという認識があったいうのだ。
経済的な底辺層が左翼運動に走るというのはウソである。小林よしのり氏は「ネトウヨ」憎しにこの現実を見ることができなくなっているのであろう。
小林よしのり氏は、ネット住民が史実的に間違いだらけの同氏の「戦争論」を読まないことを嘆いている。
そして、マスコミ、新聞を読まないこともネット住民が体制側になる理由だとしている。この認識も間違いだ。
ネットの話題はマスコミの報道がソースになるものが殆どだ。そして、そのマスコミの報道の反発が彼らを左翼運動から遠ざけているのである。
読まないのではない。読んだ上で左翼的言説を拒否しているのだ。そして、左翼運動をしないこと=体制側ということでもない。
小林よしのり氏の「戦争論」を読まなくても今はネットで一次史料を簡単に読める時代だ。
同氏がバカにするネット住民の中には「アジ歴」で一次史料を読みまくっている人も多いのである。
そもそも、「嫌韓」もしくは「韓国ネタ」は同氏の戦争論が出る前からネットでは人気分野であったのだ。
今ほど一般的ではなかったが、2000年前後は徹底したソース至上主義で「嫌韓」が展開されていたのである。
当時から「嫌韓」に参加していた住人からすれば、今の状況には思うところもあるかもしれない。
「ネット全体が嫌韓になったら俺たちが親韓になるか?」というようなことも当時は語られていたものだ。
しかし、小林氏の意見には同意する人は少ないだろう。何せ彼らは生粋の「ソース至上主義者」なのだ。
小林よしのり氏が「戦争論」の主張はしょせん1980年代の左翼言論空間に対峙していた右派文化人の言葉を漫画で表現したものに過ぎない。
そこに誇るほどの目新しさはない。おまけに史実引用は間違いだらけだ。
いまだに左右でしか論じることができす、過去の著書を引きずる小林よしのり氏こそ「キング・オブ・情弱」であるという指摘もあながち的外れではないように思える。
URLリンク(www.best-worst.net)
【SAPIO】小林よしのり「新聞・『戦争論』も読まず、在日朝鮮人・中国人を激しく攻撃する排外的絶対弱者。マスコミの声も届かぬ」★4[03/14]
スレリンク(news4plus板)