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◆中国の一人っ子政策 40年余で中絶・不妊手術は5億3200万件
■明るみに出された闇データー
これまで闇のベールに覆われてきた中国の一人っ子政策による中絶・不妊手術の件数が
初めて明るみに出た。
中国が人口抑制に取り組み始めた1971年以来、中絶件数は3億3600万件、
不妊手術が1億9600万件、避妊具の挿入は4億300万件にのぼる。
英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が15日、一人っ子政策を受け持ってきた
「国家人口計画出産委員会」ではなく、「衛生省」のデーターとして伝えた。
このニュースには3つの意味で驚かされた。
米国の反中絶団体「All Girls Allowed」はホームページで
「これまで中国の一人っ子政策で3700万人の女の子がいなくなった。
スターリン、ホロコースト、ポル・ポト、アルメニア、ルワンダの大虐殺を合わせた数字の
1730万人をはるかに上回る」と非難していた。
中絶・不妊手術の合計がこの世に生まれてきたはずの子どもの数を
正確に表しているわけではない。
しかし、「All Girls Allowed」の指摘する「3700万人」を10倍以上上回る数字を
中国当局が公表した正直さには驚かされた。
2月1日付のフィナンシャル・タイムズ紙電子版は「一人っ子政策が導入された1979年以降、
妊娠後期にさしかかった女性の何人が中絶手術を強制されたかは誰にもわからない」と
報道していた。
中国当局がこれまで明らかにされることがなかった一人っ子政策のデーター公表に
転じたのはなぜか、というのが第二点。
公表したのが「国家人口計画出産委員会」ではなく、「衛生省」だったことにも驚いた。
一人っ子政策を担当してきた「国家人口計画出産委員会」を格下げし、
衛生省に組み入れる改革は早くも実行されたのだろうか。
■一人っ子政策の転機
深刻な人口問題を抱える中国は1971年から人口抑制に取り組み、1979年、
1組の夫婦は1人の子どもしかつくってはならないという一人っ子政策を始めた。
この政策は部分的に緩和され、(1)農村住民で第1子が女児や障害児
(2)都市で暮らす一人っ子同士の夫婦(3)少数民族―などの場合、
例外的に第2子の出産を認めている。
このため、「事実上は1・5人っ子政策」といわれることもある。
中国国家統計局などによると、2012年末の労働人口(15~59歳)は前年末比345万人減と
初めてマイナスに転じた。労働人口の減少は予想より3年ぐらい早く訪れた。
60歳以上は総人口の14・3%。中絶が増えた結果、男性が女性より3千万人以上も多くなった。
一人っ子に先立たれた夫婦を意味する「失独家庭」は1000万世帯を超える見通しだ。
戸籍のない子供も多く、一人っ子を甘やかして育てた結果、社会常識のない人間が
増えるなどの社会問題もクローズアップされている。
労働人口の減少は「世界の工場」である中国の優位性を脅かす。
経済成長の持続が体制維持の絶対条件になっている中国当局は「一人っ子政策」の見直しを
検討していると言われてきた。
政策見直しの兆候は昨年10月、一人っ子政策を批判する作品を発表していた
莫言(モオ・イエン)氏がノーベル文学賞に選ばれた際、国営新華社通信が番組を中断して
授賞のニュースを伝えたときに表れていたと解説する向きもある。
それに続いて、政府系研究機関の中国発展研究基金会も
「2015年までに全家庭に第2子の出産を認めるべきだ」と提言する報告書を発表した。
BLOGOS(ブロゴス) 2013年03月16日 19:51
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