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北朝鮮が核攻撃の脅しを本格化させる中、統合進歩党、韓国進歩連帯、
韓国大学生連合（韓大連）など親北朝鮮傾向の団体は「韓米のせいで戦争の危機を迎えた」との主張を始めた。
これら団体は、北朝鮮による核実験、人権弾圧、権力の3代世襲などについて、沈黙するか擁護してきた政党や団体だ。
これら政党・団体は、北朝鮮の露骨な核の脅しにもかかわらず、在韓米国大使館など全国各地で反戦・反米デモを展開している。
批判対象は「核で火の海にする」と脅す北朝鮮ではなく、北朝鮮を阻止しようとしている米韓両国政府だ。
北朝鮮の主張をオウムのように繰り返し、擁護するかのような態度だ。
核で脅しをかける北朝鮮をかばう彼らは果たして韓国国民なのか、疑問を抱かざるを得ない状況だ。
韓大連は10日、ソウル市鍾路区の光化門前で記者会見し「韓米によるキーリゾルブ演習を中止し、
北朝鮮と対話せよ。米国の北朝鮮に対する経済封鎖と軍事圧力は第2の朝鮮戦争を呼ぶだけだ」と主張した。
20分間の会見では北朝鮮を批判する発言は一言もなかった。
会見出席者は「戦争が起きる夢を見た。仲間がインターネットに軍事演習通知書を掲載した。戦争の危機を実感した」と言いながら泣いた。
統合進歩党、進歩連帯、韓大連などは9日も米国大使館前で、韓米軍事演習と対北朝鮮制裁に反対する集会を開いた。
「全泰壱（チョン・テイル）を支持するサイバー労働大学」のキム・スンホ代表は
「（哨戒艦）天安爆沈事件と延坪島砲撃事件の際にも韓米軍事演習があった。今演習を行えば、さらに大きな事態が起きる可能性がある」と述べた。
親北団体は「数千個の人工衛星が打ち上げられているのに、特定の国だけに制裁を加えるのは不公正だ」とする声明も出した。
統合進歩党は8日から170の地域委員会との非常連絡網を構築し、市民団体と連帯活動を展開している。
進歩党などは今月4日から米国大使館前などで個々人がプラカードを掲げる「1人デモ」を行ってきた。
進歩党の李正姫（イ・ジョンヒ）代表は今月6日「対北朝鮮制裁と韓米合同演習を中止し、平和協定締結を目指すべきだ」と主張した。
進歩党は韓米合同演習を「北侵戦争演習」だと指摘した後、文言を「北朝鮮攻撃戦争演習」に訂正した。
8日には国連の対北朝鮮制裁を「糾弾」するとした後、1時間後に「遺憾だ」とする表現に差し替えた。
進歩党はこれまで「北朝鮮の核は自衛用だ」「北の権力構造、北の人権には南北関係に配慮して言及しない」として、事実上北朝鮮を擁護してきた。
しかし、韓国国内では原子力発電所の建設に反対しているほか「政府による人権弾圧」を批判している。
韓国進歩連帯は昨年の大統領選挙当時、盧武鉉（ノ・ムヒョン）政権が西海（黄海）の北方限界線（NLL）の棚上げに言及したと指摘する与党の追及について、
共産主義者を「色分け」するものだと攻撃。08年には牛海綿状脳症（BSE）問題でろうそくデモを主導した。
「平和と統一を切り開く人々」という団体は、天安爆沈事件、延坪島砲撃事件の後、対北朝鮮制裁に反対する集会を開いた。
韓国大学総学生連合（韓総連）の流れをくむ韓大連は反米集会のたびに動員部隊の役割を果たしてきた。
進歩連帯の韓相烈（ハン・サンリョル）常任顧問と
祖国統一汎（はん）民族連合（汎民連）の盧修煕（ノ・スヒ）南側（韓国側）副議長らは北朝鮮を訪問し、北朝鮮の体制を擁護した。
北朝鮮の対南工作機関である「225局」は2010年、スパイ組織の総責任者である通称「旺戴山（ワンジェサン）」に下した司令で、
北朝鮮の核、人権、世襲問題に対する批判に対しては、「親北は過去にもなく今後もない」「進歩はなぜ反北でなければいけないのか」という論理を展開するよう指示した。
民主党関係者は「北朝鮮の核実験と軍事的脅威までかばうのはもはや進歩ではない。
韓国の安全保障危機を平和攻勢に偽装する行動に国民が納得するはずがあるだろうか」と疑問を投げ掛けた。
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