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■イラン・パキスタンと連携
【ワシントン=古森義久】北朝鮮が一連の核実験で目指すとされる小型の核弾頭の装着対象は米国本土にも届く長距離の大陸間弾道ミサイル(ICBM)ではなく
日本全土を射程に収める準中距離弾道ミサイル「ノドン」だという結論が米国政府内外で定着したことが8日までに明らかにされた。
北朝鮮が2月12日に強行した3回目の核実験は核弾頭を小型化、軽量化して弾道ミサイルへの装着を可能にする目的であることは北朝鮮当局も言明していた。
小型化が成功した場合、どのミサイルの弾頭とするのかは、北朝鮮当局が米国本土への核攻撃の威嚇を再三、強調していたため、
北から唯一、米本土に届くとされる長距離弾道ミサイル「テポドン2号」ではないかと観測されてきた。
しかし米国議会調査局で長年、朝鮮半島研究を専門とし現在は戦略国際問題研究所(CSIS)研究員のラリー・ニクシュ氏は産経新聞との会見で
「北朝鮮がこれまでの3回の核実験で目指しているのは、
核弾頭を小型化して『ノドン』の弾頭として装着することだという見解がオバマ政権内を含む米側専門家らの間で一致した結論として定着した」ことを明らかにした。
ノドンは北朝鮮が1990年代から保有する準中距離弾道ミサイル(MRBM)で射程は約1300キロ。
韓国や日本全土、沖縄の米軍基地も射程に収める。現在は200基ほど保有して日本国内の中枢都市や米軍基地などを標的にするとされる。
ニクシュ氏はノドン装備計画の根拠として
(1)ノドンの技術を北と全面的に共有するイランのミサイル「シャハブ3」開発の最高責任技術者が今回の北の核実験に立ち会い、
ノドンへの核弾頭装着に協力したことが米国当局の情報でも確認された
(2)北朝鮮がパキスタンのノドン型の「ガウリ」ミサイルへの核弾頭装着を実現させたカーン博士の技術を全面継承し、今回の実験でも使用していることが確実となった
(3)北朝鮮がノドンよりも射程の長いテポドン2や中距離弾道ミサイル(IRBM)のムスダンへの核弾頭に適するだけの小型化、軽量化に取り組んでいる形跡が皆無である
などの諸点をあげた。
ニクシュ氏は今回の北朝鮮の核実験には高濃縮ウランが使用されたとも明言した。
北朝鮮が米国よりもまず日本を標的とするノドンの弾頭とすることに全力をあげている実態が確実となったわけで、
日本への核の脅威が現実として迫ることとなる。
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