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★発信箱:「ストロング・ジャパン」=福本容子(論説室)
フォークランド諸島は、南米アルゼンチンの東沖480キロにあるイギリス領。マルビナスというスペイン語名もある。アルゼンチンも領有権を主張しているのだ。
1982年にはアルゼンチンが侵攻し、実効支配していたイギリスが派兵して制圧した。
そのフォークランド諸島で来週、住民投票がある。イギリスの海外領土として残るのか、を問うもので、3000人ほどの島に報道陣が押し寄せる。
中国のテレビも来た。地元紙「ペンギン・ニュース」の編集長、リサ・ワトソンさんは取材され質問にびっくり。「中国と日本がフォークランドに学ぶべきことは何ですか」。
尖閣のことなど知らない。第一、2大国がこんな島の経験に学ぼうなんて。
ワトソンさんは困ったけれど、最近、尖閣問題はよくフォークランドと重ねられる。紛争当時、英首相だったサッチャーさんの言葉を安倍さんが施政方針演説で引用したことが大きい。
「日本の首相、フォークランド戦争を尖閣紛争に結びつける」(米タイム誌)、「日本、サッチャーとフォークランドを鼓舞に使う」(英デーリー・テレグラフ紙)
サッチャーさんの言葉を引用したのは、武力行使ではなく国際法が物を言うべきだ、と訴えたかったからみたい。
でも、フォークランドでは結局、武力行使から戦争になり、74日でアルゼンチン兵649人とイギリス兵255人と島民3人が犠牲になった。
日本は中国と戦争する気がある??。海外では首相のサッチャー語録引用が警戒を招いた。「強いニッポン」を連呼する安倍さんだ。
「鉄の女」へのあこがれかもしれないけれど、日中関係を険悪にしないか、と世界は結構心配している。「ストロング・ジャパン」。言わない、が賢そう。
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