13/03/07 23:28:35.93
【広島】江戸時代の朝鮮通信使関連の文化財を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界記憶遺産」に登録しようと、
韓日両国の民間団体が共同で動き始めた。
世界遺産への登録は韓国側が昨年、提起したが、2月24日には福山市で韓日共同主催の研究フォーラムを開き、
まず、各地に伝わる史料を集めていくことになった。15年の韓日国交正常化50周年を登録のメドとしている。
国交50年に合わせ
研究フォーラムは駐広島総領事館、中国地区の民団広島、山口、岡山の3地方本部、
港町ネットワーク瀬戸内、NGOひろしまなど9団体でつくる実行委員会が、韓半島と日本の各地を結んだ朝鮮通信使のルートの世界遺産登録を目指して、開催したもの。
基調報告に立った釜山文化財団の車載根文芸振興室長は登録の種類について触れ、
日本の各地に残る通信使の日記や絵巻、地図などの関係史料をまとめ、まず先に「記憶遺産」を目指すのが現実的だと次のように提起した。
「朝鮮通信使のユネスコ世界遺産登録は韓日両国で推進機構をつくり、共同で働きかけるのが望ましい。
共同で取り組んだ過程を申請書に盛り込めば、世界遺産に登録される可能性は高い。当面は韓日国交正常化から50周年を迎える15年の登録を目標にしたい」。
車文芸振興室長によれば、韓国では3月末から4月にかけてユネスコ世界遺産登録に向けた国会議員のシンポジウムを予定しているという。
「日本側にも国会議員による推進委員会の構成を期待したい。発足すれば一緒にシンポジウムも開催したい」と意向を表明した。
実行委員会に加わった駐広島総領事館の辛亨根総領事は、
「世界遺産登録が、朝鮮通信使にゆかりの深い各都市の観光文化発展に寄与していくことを期待している」と支援を約束した。
ユネスコ世界遺産は世界記憶遺産、世界文化遺産(自然/文化/混合型)、人類無形文化遺産の3種類に分けられる。
日本国内では11年5月、福岡県筑豊地方出身の絵師、山本作兵衛の炭鉱画が初めて「記憶遺産」に登録されている。
(2013.3.6 民団新聞)
URLリンク(www.mindan.org)