【TPP】 中国あってのTPP~「中国がいたからこそ日本はTPPに参加できた」と毎日新聞[03/01]at NEWS4PLUS
【TPP】 中国あってのTPP~「中国がいたからこそ日本はTPPに参加できた」と毎日新聞[03/01] - 暇つぶし2ch1:蚯蚓φ ★
13/03/02 13:23:05.99
 安倍政権が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加に事実上こぎつけた。これについて
「『Gゼロ』後の世界」(日本経済新聞出版社)の著者で米国の戦略研究家イアン・ブレマー氏が「中国が
いたからこそ日本はTPPに参加できた」と先日、NHKテレビのインタビューで語っていた。私もそう思う。

 TPPが純粋に経済問題や国内問題としてしか認識されていなかったら交渉参加はもっと難しかっただ
ろう。TPPは力の威圧を隠さなくなった中国に対するけん制とともに、アジアだけでなく太平洋地域にも
日本の選択肢を広げておくという戦略的な安全保障の観点で認識されていたからこそ、事前の世論調
査でも加盟賛成が反対を大きく上回っていたのではないか。この点で中国は交渉参加を後押しした陰
の立役者である。

 いま日本人の安全保障観は急速に変わりつつある。もう少し正確に言うと皮膚感覚で安全保障とは何
かを学びつつある。その教材となっているのが尖閣諸島だ。

 これまで日本人の多くは(私もその一人だが)、国土というものは「ここは日本の領土だ」と言っておれ
ば保全されると考えていた。日本国憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われら
の安全と生存を保持しようと決意した」との文言に通じるこの理想主義的な考え方は、戦後長らく日本人
の対外観を支配してきた。

 しかし近年の尖閣諸島をめぐる中国との確執は、一片の宣言で領土が保全されるほど甘くはないこと
を見せつけた。海上保安庁の巡視船は緊張のない平和時においてもローテーションを組んで離島海域
を巡視し、不審船や異常をチェックしてきた。尖閣諸島問題で中国の漁業監視船の領海侵犯が常態化
すれば、島への上陸や実効占拠を防ぐため、時に身をていした監視活動で領土を守っている。

 戦争の惨禍を経験した反動として日本社会は平和主義への志向が強いが、物理的な力を行使して領
土を守ってきた現実が厳然としてある。平和時の巡視船の活動はニュースにもならなかったが、尖閣諸
島問題は領土を守ることがどういうことかを具体的に世論に知らしめた。

 戦略的な安全保障観に立った考え方に少なからず日本人はアレルギーがあった。冷徹な現実政治
(リアルポリティーク)を想起させるからだろうが、日本をとり巻く環境の変化はよりシビアな視点で地域や
世界を見つめ直す必要性を我々に迫っている。この点においてTPP交渉参加は大きな流れに沿った
選択だと私は思う。(専門編集委員)

ソース:毎日JP<金言:中国あってのTPP=西川恵>
URLリンク(mainichi.jp)


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