13/02/25 10:55:13.89
長崎県・対馬が外国人旅行客でにぎわっている。人口約3万4千人の島に、昨年は約15万人も訪れた。大半は韓国からだ。
釜山までの距離は50キロ足らず。高速船の就航でますます近くなり、日帰りの買い物客も増えた
▼韓国の大学で日本文化を研究している教授が先頃、学生たちと調査のため島を訪ねた。
町を歩けば韓国人ばかり。あちこちにハングルの案内も。親密さを実感した
▼が、ある居酒屋で「韓国人お断り」の張り紙を見つけた。「学者魂に火が付いて」学生たちとのれんをくぐった。
店内では日本語で話した。支払いを済ませてから韓国人であることを明かし、謝った。その上で、張り紙の訳を尋ねた
▼店主によると、韓国の男性客が日本人女性客をしつこく誘ったり、飲食物を持ち込んだりすることが重なった。
地元客からも苦情が出て、「お断り」にしたのだという
▼教授は、日本人から見れば非礼な振る舞いで迷惑を掛けたことをあらためて謝罪してから、
多少の持ち込みは大目に見るなど韓国の習慣を説明した。また、地元に受け入れられるよう、
旅行会社やツアーガイドの団体に、旅行客のマナー指導を徹底するよう申し入れると約束した
▼店主は「張り紙で不快な思いをさせた」と恐縮し、「1品サービスするから飲み直して」と言ってくれたそうだ。
何かと難しい日韓関係だが、互いに思いやる気持ちがあれば、門前払いの張り紙は必要なくなる。
=2013/02/25付 西日本新聞朝刊=
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)