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海外での日本の放送番組の展開が、年々厳しくなっている。
世界的な放送番組の増大による競争激化、各国放送局の自社番組、自国制作番組の優先がその理由だ。
日本のコンテンツは、アニメやJ-POP、ドラマなどこれまでは海外で高い人気を博してきた。
しかし、このままでは日本番組放映が減少し、日本のポップカルチャーの存在感も低下するのではないかと、近年、多くの懸念が指摘されている。
そうしたなか日本の有力コンテンツ企業が手を組み独自の放送局を設立、自ら海外に向けて日本コンテンツを届ける試みがスタートする。
電通、日本テレビ放送網、テレビ朝日、東京放送HD、テレビ東京HD、イマジカ・ロボットHD、北海道テレビ放送、小学館集英社プロダクションの8社と
シンガポールの投資会社Singapore Media Allianceは共同で、日本コンテンツ番組を海外で放送するテレビチャンネルをスタートした。
9社は共同出資のテレビチャンネル運営会社 J FOOD & CLUTURE TVを、2011年4月に設立。
2013年2月25日から日本コンテンツ専門の総合エンタテインメント・テレビチャンネル 「Hello! Japan(ハロー!ジャパン)」の放送をシンガポールで開始する。
「Hello! Japan(ハロー!ジャパン)」は、英語にて海外で人気の高いアニメ、
そしてバラエティ、ドラマ、音楽、映画、旅、食、情報、スポーツなど広い分野の番組をカバーする。チャンネルを見れば、日本カルチャーが一望出来る。
チャンネルは、シンガポールのCATV「StarHub」で展開する。同国の総世帯数の約50%をカバーする57万世帯が視聴可能だ。
放送エリアは順次拡大予定で、今後、インドネシア、フィリピン、香港、マレーシア、タイ、オーストラリア、ベトナム、インド、韓国、台湾の各国・地域でも展開を予定する。
ビジネス面では無料チャンネルとしており、広告で収益を目指す。現地企業、そして現地で活躍する日系企業の活用も期待されそうだ。
その際は、番組と連動した広告やイベント展開なども考えられている。
今回のプロジェクトについて参加企業は、その目的に日本コンテンツの海外展開による日本企業のブランドイメージの醸成を挙げている。
日本コンテンツと一般企業を結びつけた海外展開の必要性が、近年、指摘されている。
しかし今回は、民間企業による試みであること、しかもそれが有力企業の連合であることが新しい。
民間企業ベースの試みだけに、事業の収益性も厳しく問われることになりそうだ。
Hello! Japanの強みは、コンテンツの豊富さになりそうだ。日本テレビ放送網、テレビ朝日、東京放送、テレビ東京と国内の有力放送局が4社参加する枠組みはかなり強力だ。
さらに大手地方局の北海道テレビ、番組制作のイマジカ・ロボット、キャラクターライセンスの小学館集英社プロダクションとその取り組みを期待させる。今後の動きが注視される。
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