13/02/07 09:41:46.37
韓国の貯蓄銀行最大手、現代スイス貯蓄銀行は6日、
近く日本の金融持ち株会社であるSBIホールディングスの子会社、SBIファイナンスコリア(ソウル市江南区)を引き受け先とする1941億ウォン(約166億円)の第三者割当増資を実施すると発表した。
SBIファイナンスコリアは現在、現代スイス貯蓄銀行に20.9%を出資する2位株主で、今回の増資引き受けにより、出資比率89%で筆頭株主となる。
SBIは「現代スイス2貯蓄銀行」が行う434億ウォン(約37億円)の第三者割当増資も引き受け、同行の株式94%を取得する計画だ。
現代スイス3貯蓄銀行、現代スイス4貯蓄銀行は現在、現代スイス貯蓄銀行が筆頭株主で、SBIが増資を引き受ければ、現代スイス貯蓄銀行のグループ全体がSBI傘下に入る。
SBIホールディングスは海外で中国、香港、シンガポール、英国など世界20カ国に約80社の金融関連企業を持つ。資本金は817億円。
韓国にはSBIファイナンスコリアのほか、住宅担保ローン会社のSBIモーゲージ、ベンチャー投資会社のSBIインベストメント、SBIグローバル、電子決済サービスのSBI AXESなどがある。
このうち、SBIモーゲージは日本で住宅ローン専門会社としては最大手で、韓国ではまだ本格的な事業を開始してはいないが、昨年韓国で株式を上場して注目を集めた。
中堅の貯蓄銀行経営者は「韓国国内での事業多角化を計画しているSBIは、預金業務が可能な金融機関を持ちたがっていた。
欧米の景気が回復しており、現在資金を持ち込まなければ、取得価格が上昇すると判断したのではないか」と指摘した。
SBIは経営権に対するプレミアム(上乗せ分)を支払わずに現代スイス貯蓄銀行を買収する。
SBIは現代スイス貯蓄銀行の全ての系列企業を直営体制に転換する予定だ。現代スイス貯蓄銀行の金光珍(キム・グァンジン)現会長は経営権を手放して退任する。
現代スイス貯蓄銀行は今月中にも金融委員会から増資計画の承認を受ける計画で、SBIは3月末までに増資引き受けの払い込みを終える予定だ。
増資後は現代スイス貯蓄銀行の自己資本比率は7%以上に改善する。昨年9月末現在で同比率は1.81%だった。
現代スイス貯蓄銀行は系列企業を含めた資産が5兆7000億ウォン(約4890億円)で、韓国の貯蓄銀行最大手。
同行関係者は「現代スイス3、4貯蓄銀行は財務状態が良好なので、増資は行わない」と説明した。
日本企業は韓国の金融業への投資を攻撃的に増やしている。昨年破綻処理された未来貯蓄銀行は、日本の金融・不動産会社のJトラストに買収され、
2010年には日本のオリックスグループが1190億ウォン(約102億円)でプルン2貯蓄銀行を買収し、「オリックス貯蓄銀行」に改称した。
韓国のローン業界では、日系のラッシュ・アンド・キャッシュ(会社名はAPファイナンシャル貸付)と三和マネーがシェア1、2位を占めている。
金融監督院のパク・サンチュン貯蓄銀行総括チーム長は「事実上のゼロ金利状態にある日本で資金を運用するよりは、韓国に投資したほうが得だと判断したようだ」と指摘した。
日系資本は日本の低金利環境で調達した資金で、割安な海外金融業者の買収を進めている格好だ。
URLリンク(www.chosunonline.com)