13/02/05 12:47:25.40
【新華網】 人民日報海外版がこのほど、日本の安倍政権の迷走ぶりについて分析する同国の国際文化戦略研究者、偉達氏による文章を掲載した。主な内容は以下。
日本の安倍晋三首相はこのところ中日関係、日米関係、国内政策などについての立場を表明しているが、
全般に進路ははっきりせず、迷走しており、情報が混乱しているという印象を受ける。こうした状況が生じたのはなぜか?
私は、安倍政権が直面する状況と課題が複雑に入り組んでいるためだと指摘したい。それは日本の近現代史でも例をみないほど、厳しいものだ。
歴史が進む過程から見れば、日本は群雄割拠の状況に向き合っている。1990年代以前、日本は敗戦を経験しながらもアジアの先頭を走っていた。
当時、日本は東の米国に劣り、北の旧ソ連と対抗できないとしても、西や南の周辺諸国に対応する上でゆとりがあった。
ただ、状況は一変している。東アジアでは中国と韓国が台頭しており、台湾と北朝鮮が強くなり、東南アジア諸国も発展を目指している。
日本は将来、どこへ向かい、自らをどう位置付けるのか、また、どのような発展戦略を貫くかを考える必要がある。
昔からの政客たちが新たな挑戦に立ち向かっている。安倍氏が政治の舞台で興味の異なる層に対応し、多くの人の拍手を勝ち取ることは容易ではない。
日本は米国に対して愛も憎しみも抱いている。米国は今でも日本を西太平洋地域の安全と利益を守るパートナーと見なし、日本をサポートして中国に対応しているため、
日本は米国を愛している。一方で米国は戦後の呪縛を続け、日本の政治や経済、安全保障政策を全面的に支配しているため、日本は米国を憎んでいる。
安倍氏がどう動けば、米国は喜ぶのか? それを断定することは難しい。米国でさえここ数年、迷っているのだ。
ただ、米国は日本をサポートすることで中国をけん制しており、日本の独走を認めないことは確実だ。そのため日本への呪縛は当分、解かれないだろう。
日本国民にとって現在の問題は景気低迷と信頼感不足だ。日本の政治指導者は国民のために新鮮な刺激を探し、新たな成長点を見つける必要がある。
そのために脅威を騒ぎ立てれば、民衆を凝集する上で役立つが、これが行き過ぎればグローバリゼーションの中で逆に日本を窮地に追い込む恐れがある。
中国の台頭と中日間の釣魚島(日本語名称:尖閣諸島)領有権争いに直面し、日本も無力さを実感している。
中国の市場は日本企業にとって欠かせない存在だが、日本は中国の強硬さになかなか適応できない。
日本が「帝国の夢」をあきらめ、歴史を反省し、間違った政策を正すことをしないとすれば、日本の政治家が最も望むのは中国が過ちを犯すことだ。
近現代以降の歴史が示しているように、中国が過ちを犯せば日本は付け込む隙を見つけることができる。
米国が手を離し、中国が過ちを犯し、国民の感情が再び高まることを安倍政権は望んでいるだろう。しかし、こうした「いいこと」は簡単に転がり込んではこない。
そのため安倍氏はやむを得ずに「ダンス」を続け、今日は東に笑顔を示し、明日は西へ進み、注意深く踊ることになる。喝采を送る人間はいないだろう。
URLリンク(www.xinhua.jp)
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