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韓国は30日、初の人工衛星の打ち上げに成功した。英国の主要メディアは、「3回目の挑戦でようやく成功」、「ロシアの技術協力を得て打ち上げ」といった事実を伝えた。
しかし、いずれも扱いは地味で、公共放送ＢＢＣのニュース番組で映像を見ることもなかった。
ただし、英国のメディアの多くは今回の韓国の打ち上げ成功について、北朝鮮が事実上の弾道ミサイルである「衛星ロケット」の発射実験を正当化する口実を与えたと論評。
「かえって、北を利することになったのでは」とする見方が広がっている。
経済紙として定評が高い英フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）は、
北朝鮮外務省のスポークスマンは昨年、「（人工衛星の打ち上げは）他の国がやっていることを、我々もやるだけ」と自国の方針を擁護する談話を引用し、
北朝鮮が韓国の打ち上げ成功を受け「ダブルスタンダードの扱いを受けるのは不公平」と批判を強める懸念があると指摘。
今後、北朝鮮が自国の発射実験への正当性について、国際理解を求める動きに出ることは必至と分析している。
今回の成功で、韓国は悲願の「宇宙開発国」の仲間入りを果たした。しかし、それが原因で南北の緊張が高まるのはなんとも皮肉な話だ。
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