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(朝鮮日報日本語版) 【社説】輸出で稼いだ金、4割が外国に流出
朝鮮日報日本語版 1月19日(土)12時1分配信
韓国の輸出に占める海外の原材料、部品、中間財の割合は40%で、経済協力開発機構(OECD)の
加盟国でルクセンブルク、スロバキア、ハンガリーに次いで4番目に高いことが分かった。輸出
製品の生産に使う天然資源、重要部品・素材の多くを輸入に依存しており、輸出で稼いだ収入の
40%が外国に流出していることになる。OECDと世界貿易機関(WTO)が最終輸出額から原材料、
部品、中間財の価格を差し引いた付加価値ベースで主要国の貿易の実態を分析した結果だ。
韓国は2009年に中国との貿易で569億ドルの黒字を出したが、付加価値ベースでは黒字が104億
ドルに減少した。韓国が中国に輸出した製品の相当部分が中国で再加工され、他国に再輸出されて
いるためだ。一方、韓国は対日貿易で多額の赤字が生じると懸念したが、付加価値ベースでは
赤字幅が85億ドルから3億6000万ドルへと大幅に縮小した。中国が日本に輸出する製品に韓国製の
部品や中間財が多く使われているためだ。同じ理由で韓国が米国との貿易で得る黒字は当初の
30億ドルから109億ドルに増えた。
もう一つ注目すべきことは、韓国の輸出で運輸、物流、金融などサービス業による貢献が37%に
すぎない点だ。OECD加盟国ではメキシコ、チリ、ノルウェーに次いで4番目に低い。製造業に
比べ、韓国のサービス業の競争力が大きく劣るためだ。米国、英国、フランス、ドイツは輸出に
占めるサービス部門の貢献が50%を超える。
付加価値ベースの貿易規模算定方式は国際貿易を通じた各国の損益を正確に示す。中国は
米アップルにスマートフォン(多機能携帯電話端末)「iPhone」を19億ドル相当輸出しているが、
付加価値ベースで中国の輸出は7300万ドルにすぎない。そのため、貿易黒字が多いか少ないか
ではなく、付加価値をどれだけ創出するかを見ることが大切だ。韓国の通商政策も輸出の実益を
高めることを重視し、重要部品・素材産業とサービス業の競争力を強化する政策を取ることが
急がれる。
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