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日本で生まれ育った男の裏の顔は、スパイ映画さながらに暗号を操る北朝鮮のエリート工作員だった。
大阪府警が10日、北の工作員と断定した兵庫県尼崎市の運送会社社長、吉田誠一容疑者(42)。
押収パソコンからは文書データを画像データに変換する北仕様の特殊暗号化ソフトも見つかり、北スパイが
暗躍する実態が生々しく浮かんだ。
平壌は「父」、北京は「母」、防衛省は「京都大」、自衛隊は「大阪大」…。
吉田容疑者が北の軍関係者らとやり取りした英語のメール文面には、父母兄弟や大学名の名詞が
不自然な形で使用されていた。
いずれも本来の意味を置き換えた工作員間の隠語。およそ半年から1年の期間で隠語を変えていたと
みられ、吉田容疑者のパソコン内に、複数の言い換え表が残されていた。
吉田容疑者のパソコンにはデータ隠蔽技術「ステガノグラフィー」も搭載されていた。
このプログラムを作動させると、文書ファイルが雪山などの画像データに“化ける”仕組みだったという。
府警によると、吉田容疑者は兵庫県で生まれ、朝鮮大学校在学中に非公然組織
「学習組(がくしゅうそ)」のメンバーに認定されたエリート中のエリート。捜査関係者は「学生のうちから
学習組に入るのは珍しい。語学堪能で分析力がある」とみている。
吉田容疑者は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の編集に携わった後、経歴を伏せて
北朝鮮情報を取り扱う民間団体や国立大大学院などに潜入。脱北者情報や日本の軍事関連情報の
収集にあたっていたことがすでに判明している。
さらに、金正日総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏=仮名=の身辺を調査し、安全な人物か
どうか調べるなど、吉田容疑者の背後には常に北工作機関の影があった。
府警はこうした吉田容疑者の経歴やパソコン内のデータに加え、中国や東南アジア方面への度重なる
渡航歴を重視。北の軍関係者や朝鮮労働党関係者との接触を確認し、北のスパイと正式に認定した。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
北指令で工作か 詐欺容疑で逮捕の男、民間潜入 大阪府警
兵庫県の中小企業支援制度を悪用し、融資金約1千万円をだまし取ったとして、大阪府警外事課
などは21日、詐欺容疑で、同県尼崎市、運送会社「伍代物流サービス」社長、吉田誠一容疑者(41)
ら2人を逮捕した。吉田容疑者は元在日朝鮮人で、北朝鮮の工作機関からの指示を受け、工作員として
脱北者らの情報などを収集していた疑いがあり、警察当局が慎重に捜査を進める。
吉田容疑者は昨年3月、北朝鮮の情報を取り扱う民間団体にスタッフとして潜入。脱北者らの情報を
得るのが目的とみられ、北朝鮮に詳しい情報筋によると、この民間団体の責任者を中国で拉致しようと
企てた、との疑惑も浮上しているという。北京や東南アジアにたびたび出国し北朝鮮の工作機関幹部と
接触、指令を受けていた疑いがある。
府警は21日、吉田容疑者の自宅や同社のほか、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の幹部だった
親族宅も捜索。今後、押収品を分析し、詐欺容疑の裏付けを進めるとともに、吉田容疑者の活動実態の
解明にも努める。
ほかに逮捕されたのは、大津市、職業不詳、奥田二三男(ふみお)容疑者(65)。府警は奥田容疑者が
詐欺の指南役だったとみて調べる。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)