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岸田外務大臣は、南シナ海の島々の領有権を巡って中国と対立するフィリピンのデルロサリオ外相と会談し、引き続き海上警備能力の向上を
支援する考えを伝え、安全保障面での協力を強化していく方針を確認しました。
岸田外務大臣は、就任後初めての外国訪問として、南シナ海の南沙諸島の領有権を巡って中国と対立するフィリピンを訪れ、外相会談に臨み
ました。
この中で、岸田大臣は「戦略的パートナーシップを強化しながら、アジア太平洋地域の安定や繁栄に向けて協力していきたい」と述べ、引き続き
フィリピンの海上警備能力の向上を支援する考えを伝えました。
これに対し、デルロサリオ外相も「海洋の安全保障や貿易などの分野で協力を進めていきたい」と述べ、安全保障面での協力を強化していく方針を
確認しました。
また、岸田大臣は、フィリピンに対し、鉄道や空港を整備するためおよそ５４０億円の円借款を供与する方針を伝えました。
共同記者会見で、岸田大臣は「フィリピンとさまざまな分野で緊密に連携していきたい」と述べ、デルロサリオ外相も「初めての訪問先に選ばれ、
光栄だ。両国のパートナーシップを改めて確認できた」と述べました。
安倍総理大臣も、就任後初めての訪問先として来週、ベトナムなどを訪れることになり、日本政府としては、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題で
日中関係が悪化するなか、東南アジア諸国との連携を強化することで中国をけん制するねらいもあるものとみられます。
NHKニュース: 2013年1月10日 15時50分
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