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領土問題で揺れる日韓関係を、食文化から考えようと、
テレビドラマ「チャングムの誓い」などで日本語版の監修を手がけた
国立民族学博物館(大阪府吹田市)の朝倉敏夫教授(社会人類学・韓国社会論)の講演会「食から見る韓国」が、
このほど富山市五福の富山大で開かれた。
同大のプロジェクト「東アジア『共生』学創成の学際的融合研究(CEAKS)」主催。
韓流ドラマのヒットなどで近年、韓国料理の人気が高まり、県内でも韓国料理店が増加している。
一方で竹島問題などで日韓関係が悪化。
そこで、同プロジェクトの中の辺境アジア学研究会が学生たちに韓国の文化を知ってもらおうと講演会を企画した。
朝倉さんは早い時期から韓国を訪れ、食から韓国社会を研究。
主な著書に「くらべてみよう!日本と世界の食べ物と文化」(04年)、「韓国を知るQ&A115」(00年)などがあるほか、
数々の韓国ドラマの監修を手がけている。
この日は▽作法▽薬食同源▽キムチ??などの視点から、韓国の精神文化などを解説。
ご飯を主食とし、汁物、漬け物と一緒にはしで食べるなど日韓の食文化について
「ほぼ同じようなものを食べているが、少し違う。似ているがゆえに誤解を招きかねない関係でもあり、誤解の仕組みを理解するのも重要」
と指摘。さらに、チャングムで注目を集めた王の食事やそれを作る水剌間(スラッカン)について解説したり、
かつて巻き起こった日韓キムチ論争などを紹介。
お互いの歴史や文化を理解することで成熟した日韓関係を築いていくべきだ、と主張した。
会場には韓国からの留学生も来場し、興味深く聞き入っていた。
企画したCEAKS代表の佐藤幸男教授は「竹島問題だけでなく、北朝鮮のミサイル発射や初の女性大統領誕生など
朝鮮半島が注目を集める中、学生たちには韓国の精神文化の中で、食が持つ重要性を理解してもらえたのでは」と話していた。
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