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鉄鋼世界最大手のアルセロールミタルは2日、
カナダ鉄鉱石部門の株式15%を韓国ポスコなどで構成する企業連合に11億ドルで売却することを明らかにした。
世界的な景気減速で自動車や建材用の鋼材需要が圧迫される中、資金繰りの改善を図る。
アルセロールミタルは前月、欧州事業で43億ドルの減損処理を実施。
主要格付け会社はいずれも同社の格付けを投機的等級に引き下げている。
企業連合が取得するのは、ケベック州の露天掘り鉱山やペレット工場、
港湾施設などを運営するアルセロールミタル・マインズ・カナダの株式。
ポスコと中国鋼鉄は、アルセロールミタル・マインズ・カナダと鉄鉱石の長期供給契約も結ぶ。
ポスコは主要鉄鋼原料をほぼ全量輸入に頼っており、オーストラリアでは「ロイ・ヒル」プロジェクトの権益12.5%を保有している。
韓国の通信社、聯合インフォマックスはこれより先、
今回の出資でポスコと中国鋼鉄が支払う金額は5億4000万ドルで、
残りは韓国の国民年金サービス(NPS)など機関投資家が支払うと報じていた。
ポスコの広報担当者は、
同社が参加する企業連合がアルセロールミタル・マインズ・カナダの株式取得で合意したことを確認したものの、
詳細は明らかにしなかった。
株式取得には台湾政府の承認が必要となる。
アルセロールミタル側のアドバイザーはゴールドマン・サックスとRBCキャピタル・マーケッツが、
企業連合側はモルガン・スタンレーが務めた。
[ソウル/ブリュッセル 2日 ロイター] 2013年 01月 3日 00:21 JST
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